私が今まで読んで興味ある本をご紹介します。
30、３日食べなきゃ、７割治る！ （抜粋）（船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ)）
政府や医学界が「三食キチンと食べろ」とうるさく言うのは
「キチン」と食べて、しっかり病気になって、しっかり稼がせてください……という〝ホンネ〟が裏にあるのです。
ドイツには古くから次の諺があります。
……一日三食のうち二食は自分のため、一食は医者のため……
船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ)
1950年福岡県生まれ。食品・医療・環境問題に取り組むジャーナリスト。日本消費者連盟の活動に参加、「消費者リポート」の編集などを経て独立。1980年代には化粧品の危険性を、1990年代には電磁波の問題を、2000年代には抗ガン剤の無効性をいち早く告発し、時代の一歩先を行く視点がつねに注目を集めている。現代医療の実態を取材し続けてきた集大成として著した『病院で殺される』が話題に。数多く寄せられた「ではどうすればいいの？」に答えるために本書を書き下ろす。
『３日食べなきゃ、７割治る！』
【目次の一部】
第２章
アトピー、花粉症、ぜんそくがみごとに消えた
メタボ疾患はもともと〝正常〟値のほうが〝異常〟だ
狭心症、動脈硬化、腎臓・肝臓病もきれいに回復していく
インスリン依存型患者15人を断食で全員完治させた！
難病から長年の腰痛まで治らぬものはない？
第３章 断食でガンも治る！
……鶴見式「酵素断食」の衝撃
①悪玉タンパク、②活性酸素、③脂肪の分解でガンは自殺
三日断食は、本格断食の入り口にすぎない
鶴見式酵素栄養学は「野生動物にみならえ」
「食うな！」病気治しは野生動物を手本に
酵素断食の進め
第４章 食費は半分！ 寿命は２倍！
……長寿遺伝子が証明した衝撃の真理
80年前に発表された「寿命倍増説」の衝撃
サルの実験でも証明された寿命２倍効果
ガン・心臓病は半分以下、糖尿病はゼロ
シミ、しわ、白髪など老化マー力ー８～９割が改善！
和食こそベスト！ 「マクガバン報告」に学べ
動物タンパクこそ史上最悪の発ガン物質だった！
食べるほど、太るほど不健康になる
老年からの少食実行でも若返る
長寿遣伝子！ 若さと老化の謎が解けた
第５章 食べなきゃ、不妊もＥＤもふっ飛ぶ
……精力アップで、子どもゴロゴロ
夫婦で断食したら、すぐ子宝に！
断食で精力がよみがえる
数百万円の不妊治療よりファスティング(断食)を
人類の精子が50年で半減している
子だくさんに恵まれるライフスタイルを！
第６章 「笑い」は特効薬、「感謝」は万能薬
……笑うとＮＫ細胞が６倍に増えた！
「断食」と「笑い」は万病を治す２大療法
ガン治しの秘訣、「笑う」「食の改善」「体を温める」
「笑い療法」万病を治し、タダで、副作用なし
関節リウマチ、どんな薬より「笑い」が効いた
笑いで遺伝子がオン…糖尿病も治る！
「ありがとう！」感謝の心が病気を治す
賢者とは「笑い」と「感謝」に生きる人である
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第４章 食費は半分！ 寿命は２倍！
……長寿遺伝子が証明した衝撃の真理
80年前に発表された「寿命倍増説」の衝撃
◎ 腹六分ネズミは２倍生きた(マッケイ論文)
半分食べれば、２倍生きる。
こういえば、せせら笑う人がほとんどでしょう。
「冗談じゃないよ。根拠があるの？」
ところが科学的にも、医学的にも、根拠があるのです。それは、今や数多くの実験で証明されています。
そのさきがけの実験データは冒頭に紹介した米コーネル大学、栄養学者クライブ・Ｍ・マッケイ博士の研究論文(「マウスの栄養と寿命に関する研究」)です。
発表されたのは1935年。「栄養ジャーナル」に掲載されたものですから、もう約80年も前に解明された事実なのです。
まずマッケイ博士は、実験用マウスを２群に分類しています。食べたいだけ食べたＢ群と、カロリーを60％に減らしたエサを与えたＡ群を比較したのです。するとカロリー制限マウス(Ａ群)の平均寿命が(Ｂ群)の約２倍近くに延びたと発表しています。
「Ａ群の中には、1400日以上も生存したネズミもいた」(マッケイ論文)
つまり力ロリーを半分にすれば寿命は約２倍になる！
◎ 近代栄養学を根底から否定する実験
これは当時の研究者にとっても仰天の事実でした。なぜなら、当時、すでに全世界はフォイト栄養学(前出)に支配されていました。〝栄養は多いほど身体にいい〟という理論が栄養学の常識となっていたからです。
「栄養分に摂り過ぎということはない」と、フォイトは自信満々に語っています。
それが、マッケイ論文によって真っ向から否定されたのです。当時の迷妄な栄養学者たちにとって、とうてい受け入れがたい結果だったでしょう。マッケイ論文は、世界を支配していた近代栄養学の〝常識〟を根底から覆したのですから……。
しかし、この80年も昔の実験は世間の話題になることはありませんでした。マッケイ論文は学界から黙殺どころか、握りつぶされ、歴史の闇に封印されてしまったのです。なぜか？ それはマッケイ博士が、人類が知ってはいけない〝真実〟に到達したからです。
いわば、〝パンドラの箱〟です。この時点で、すでに世界の医療は巨大資本に支配されていました。はやくいえばロックフェラー財閥等による医療独占体制です。彼らのことをアッサリ言ってしまえば国際医療マフィアです。製薬や医療の巨大利権を独占しています。〝彼ら〟にとってマッケイ論文は、じつに都合が悪かった。
なぜなら「人類はカロリーを半減するだけで寿命が２倍近くのびる可能性がある」。
それは、カロリー制限で病気は激減し寿命は倍増することを意味します。
これは人類にとっては福音です。しかし、医療マフィアにとって悪夢です。病人の激減は、〝彼ら〟にとって利益の激減を意味するからです。
さらに、もう一つ困ったことがあります。彼ら国際巨大資本は、世界の食糧利権もほぼ掌握しています。いわば、食糧マフィアです。
人類が食べる量を半滅する。それは、食品市場の半減を意味します。つまり消費は半減する。確実に、食糧価格は暴落するでしょう。これもまた、食糧マフィアにとって許しがたい悪夢です。
だから、マッケイ博士が開いた〝パンドラの箱〟は、彼ら闇の力によって、大急ぎで閉じられ、鍵をかけられ、歴史の闇に埋葬された……というわけです。
地球を支配する闇の勢力は、当時からすでに世界のマスメディアを掌握していました。だから、世界中のどこにもマッケイ報告を報道するメディアは皆無だったのです。
このように学問が巨大利権により封殺、隠蔽されることは現代でも日常茶飯事です。その現実をわれわれは理解し直視すべきなのです。
サルの実験でも証明された寿命２倍効果
◎ 原生動物からミジンコ、昆虫、哺乳類まで
しかし……。研究者たちの探求心は、これら不当な圧力に屈したわけではありません。とくに「抗齢学」(アンチ・エイジング)の学者たちは、カロリー制限と寿命との関連に着目してきました。好奇心の旺盛な学者たちは寿命の神秘に胸を躍らせ、挑戦し続けてきたのです。
1980年代後半になるとカロリー制限と寿命の研究が続々と行なわれるようになりました。そして「ファスティングや少食により寿命が長くなる」ことが動物実験で続々と証明されています。すでに、世界で数十例ものカロリー制限実験が実施されています。
驚くべきことが次々に判明してきました。カロリー制限による寿命延長効果は、酵母やゾウリムシなどの原生動物から、線虫など微生物、さらにはミジンコなどの甲殻類、昆虫、さらにはマウス、サルなどの哺乳類にまで、共通して観察されたのです。
◎ 腹七分サルは２倍生きた(米国立衛生研)
霊長類であるサルの実験でも以下のように寿命が約２倍にのびることが確認されているのです。
その典型例をあげてみます。
▼サル(アカゲザルとリスザル)…腹七分サルは２倍生きた(米国立衛生研、報告)。
60頭を30頭ずつ(A)(B)２群に分け、(B)群サルには、食べたいだけ、腹一杯食べさせた。(A)群は、カロリーを70％に制限した。こうして15年間、観察を続けました。
その結果、(A)群の死亡率は(B)群の２分の１だった。つまり、カロリー制限した〝腹七分〟のサルは２倍生きたのです(米国立衛生研究所、M・レーン、D・イングラム、G・ロスら〕。
この実験では、興味深い事実も判明しています。少食派(A)群のサルたちの特徴は、①低体温、②血中インスリン値が低い、③男性ホルモン(DHEAS)が減らない！
この特殊な男性ホルモンの一種は副腎皮質で生成され、別名〝若返りホルモン〟と呼ばれています。少食健康法の権威、甲田医師(前出)は、こう解説しています。
「このホルモンは、加齢にしたがって減ってくるのがふつうです。しかし、この少食ザルたちは減ってこない。このホルモンは、若返りとともに免疫力も増強する作用があるのです」。つまり、腹七分の少食は「強精力に加え、抗齢力と免疫力を強くする」ことが立証されたのです。これは精力減退に悩む男性たちにとっても朗報と言えるでしょう。
シミ、しわ、白髪など老化マーカー８～９割が改善！
◎ 腹七・五分で２年間(バイオスフィア実験)
「サルやネズミの実験ではねぇ……」
これだけでは、まだ納得しかねている人もいるかもしれない。
じつは、ヒトに対してもカロリー制限による実験がすでに行なわれているのです。
そして、その人体実験でもサルと同じ効果が証明されています。
……ヒトでの研究〝バイオスフィア〟８人の人体実験記録……
それは男女８人を、完全に外界から遮断した人工空間で生活させた実験です。〝バイオスフィア２〟と命名されたドーム状の人工環境。まさに「宇宙ドーム」と呼ぶべきＳＦ的外観です。そこで選抜された８人のクルーたちは、この密閉空間でなんと２年間も生活を送ったのです。彼らは、この空間で自給自足の日々を送りました。この計画は将来の宇宙旅行などを想定したもの。密閉した極限空間でのヒトの生理的、心理的な影響を観察したのです。実験クルーたちの摂取カロリーは中程度の「カロリー制限」〔25%削減〕に相当する1800キロカロリーに設定されました。
つまり８人は腹七・五分の日常生活を送ったのです。
◎ 体重、血糖、脂質、血圧などが改善
２年間の〝ドーム〟での少食ライフは、どんな結果をもたらしたでしょう？
彼らの平均体重は18%減少して、その後安定。さらに「血液中リン脂質量」減少、「血中コレステロール値」低下、「インスリン値」低下、「血糖値」低下……などが観察されました。つまり、身体の脂肪分や血糖分が低下して、スリムでひき締まった健康体になったのです。
８人の記録は全員が「体重」「血糖」「コレステロール」「血圧」「白血球」が低めに改善されています。
その一人の例をみると次のように全数値が減っています。
①体重(94↓71㎏)、②「血糖」(105↓82㎎/dl)、③「コレステロール」(215↓129㎎/dl)、④「血圧」(100/70↓80/50)、⑤「白血球」(6500↓4100個/ul)
この隊員は、体重を４分の３にするダイエットにも成功しています。他の隊員たちも同じ。この〝バイオスフィア２〟での人体実験は、カロリー制限が人体に与える影響について貴重なデータを提供しています。つまり、腹七・五分でも人体は理想的な健康状態に近づくのです。
◎ 「食べない工夫」をすれば「歳を取らない」
以上のように「カロリー制限」が老化防止・若返りの〝秘策〟であることは、間違いありません。
「老化マーカー」という指標があります。それは「シミ」「しわ」「たるみ」「白髪」……など加齢変化を示す「生理指数」です。なんと、それは約300項目もあるそうです。ところが、米国立老化研究所の報告によれば「カロリー制限」を行なうだけで、その80～90％が改善されることが、証明されているのです。
食べない工夫で歳をとらなくなるわけですから、これほどありがたい健康法はありません。なにしろ食費が助かる。買物や料理の手間も省ける。光熱費も助かるうえに、お茶碗を洗わなくて済む……と良いことづくめなのです。
◎ ２倍食い過ぎ、寿命が半減！
カロリー６割で寿命が２倍……。マッケイ報告からウィスコンシン大実験まで、あらゆる動物実験がカロリーをほぼ半減することで寿命が１・５～２倍にのびることを証明しています。
しかし、わたしは、そもそも「カロリー制限」したら「寿命が伸びた！」と、驚くこと自体がおかしいと思っています。 たとえばマウスの実験ではカロリー「半分」にしたら寿命が「２倍」にのびた……と、驚嘆する。これは逆でしょう。
それまで「２倍」食っていたから、寿命が「半分」だった。これが、正しい。
マウスにとってとるべき理想カロリーは、その「半分量」が正しい。だから、マウスたちは本来の健康と長寿を達成したのです。サルもミジンコも、そして人間も同じです。「食べたい」だけ与えるエサが正常の量だと錯覚していたのです。同様に「食べたい」だけ食べるのが〝正しい〟食生活だと、人類は勘違いしてきたのです。
見方を変えるべきです。それは、〝誤った〟食生活だったのです。
食事量は、食べたい量の「半分」が正しかった。それを、２倍も「食べたい」だけ食べさせたから実験動物たちの寿命も縮んだのです。
「エサを半減」＝「自然な状態」です。だから、実験でカロリー半減したら、本来の自然な状態に戻っただけです。サルも同じです。そして、人間も同じなのです。
だいたい24時間〝満腹〟ということ自体が自然界ではありえない。あってはいけない。
〝空腹感〟こそが生命力「の源泉なのです。
野生動物はふだんは食べない(食べられない)。だから生存本能をギラギラ研ぎ澄まして、荒野を駆けめぐります。そのために生命力や自然治癒力を最高度に保って生きているのです。その姿は力強く、躍動感に満ち溢れ、息を呑むほどに優美です。
動物タンパクこそ史上最悪の発ガン物質だった！
◎ グランプリ研究「チャイナ・スタディ」
「マクガバン報告」（1977年、アメリカで発表された「食事と健康」に関する調査報告…和食こそベスト）に続く、衝撃の栄養調査リポートがあります。
それが「チャイナ・スタディ」です。それは米国と中国、英国の政府共同で行なわれた国際的な健康調査報告です。1983年にスタート。その計画は「チャイナ・プロジェクト」と命名され、多くの研究機関が参加しました。米英側からコーネル大、オックスフォード大が参加。中国側からは中国衛生部・中国医療科学研究院が参加しました。これは、まさに「マクガバン報告」以来の大規模な「栄養と健康」調査となりました。
研究は10年ほど続き、それは「疫学調査のグランプリ」と「ニューヨークタイムズ」紙は激賞したほどです。ここでも栄養と病気の関連で衝撃事実が、次々と明らかにされたのです。たとえば、アメリカ男性の心臓マヒ死亡率は、中国男性の17倍にも達していました。まさに驚愕の大差です。
「マクガバン報告」が指摘した〝文明国〟の誤った食事が元凶だったのです。その最大原因は肉食です。さらに、砂糖や脂肪たっぷりの食事も心臓発作を多発させているのです。さらに、アメリカ女性の乳ガン死亡率は中国女性の５倍でした。これも、まさに〝５高食〟（？）が原因であることはいうまでもありません。ここでも〝後進国〟と見下してきた中国の伝統食のほうが、はるかにヘルシーであることが証明されたのです。
◎ 動物タンパク20％でガン11倍
さらに研究を指揮したコーネル大の栄養学者コリン・キャンベル教授は「動物タンパク質こそが、史上最悪の発ガン物質だった」という事実に到達します。博士自身が「最初は到底信じられなかった」と述懐しているほど、ショッキングな結果でした。
ネズミの動物実験で、全摂取カロリーに占めるタンパク質の割合を10％から20％にしただけで、ガンが11倍と爆発的に増加したのです。さらに、強力な発ガン物質として知られるアフラトキシンを投与したネズミを５％のタンパク質のエサで飼育するとガン病変は不変でした。ところが、割合を20％にすると、ガンは約20倍と爆発的に増大したのです。ここで用いられた動物タンパクは牛乳カゼインでした。
「20％タンパク質のネズミは実験終了時にはすべて肝臓ガンで死ぬか、あるいは死にかけていた」「５％タンパク質のネズミは、全匹、毛並みに光沢があり活発に動きまわっていた」「スコアとして100対0。これは、こうした研究では絶対に見られない現象だ」(キャンベル教授)
植物タンパクの小麦グルテンで比較実験をしてみると発ガン率は８分の１でした。
つまり動物タンパク質の発ガン性は、植物タンパクの８倍。そして、動物タンパク質の割合を６％、14％……と増やしていくほど発ガン率も比例して急増するのです。
キャンベル博士は、これらの結果に困惑し、何度も実験を重ねました。しかし、結果は同じだったのです。
「肉、卵、牛乳などの動物タンパクは、史上最悪の発ガン物質だった……」
これが、博士の下した結論です。
◎ 低タンパク食はガンを４割近く減らす
さらに博士らは、高タンパクのエサを、低タンパクに変えるだけでガンは抑制されることを発見します。「高タンパク食ネズミより腫瘍成長は35～40％も減少した」(同博士)。それは、低タンパク食は「ガン治療に35～40％」もの効果があることを証明します。これは半断食などがガン治療に効果をあげることの証明でもあります。
また、逆に「低タンパク食から高タンパク食に替えたネズミは腫瘍成長が再開した」(同博士)。
このことから博士は、こう結論づけています。
「栄養摂取による操作で、ガン進行を〝オン〟にしたり〝オフ〟にしたりすることが可能である」
つまり低タンパク食にすれぱ、ガン進行は〝オフ〟になる。
あらゆるファスティング療法は、低タンパクを原則としている。とくに、動物タンパクは厳禁である。それは、まさにキャンベル博士の実験で証明されたのです。
「動物が、タンパク質の必要量を満たし、その量を超えたとき、病気が始まる」(同博士)
……これは「栄養はいくらとっても害はない」と暴論を吐いたフォイト栄養学への痛烈な批判です。
◎ 動物タンパク・牛乳神話の崩壊
「牛乳カゼインを投与されたネズミは肝臓ガンを劇的に促進する」(キャンベル博士)
「牛乳を飲む女性ほど乳ガンになりやすい」(イリノイ大学医療センター)
あなたはこれらの実験で牛乳が強烈な発ガン物質となることに衝撃を受けたはずです。まさに、動物タンパク信仰、牛乳神話の崩壊です。
『ところが、アメリカでは総カロリーの15～16％はタンパク質で、うち80％が動物タンパク質。これに対して中国は９～10％がタンパク質で、その内わずか10分の１が動物タンパク質にすぎない」(「チャイナ・プロジニクト」調査)
日本でも肉、牛乳、卵など動物タンパク信仰は根強い。明治以来、フォイトの偽栄養学で〝洗脳〟され続けてきたからです。
ここまで読んでも信じがたい思いで、頭が混乱している方もいるでしょう。それだけマインドコントロールは根強いのです。
これら実験結果に、まずもっとも困惑したのはキャンベル博士自身でした。自分が学び、大学で教えてきた栄養学とは、真逆の結論だったからです。
老年からの少食実行でも若返る
◎ 節食で老人斑３分の１、脂食で２倍
それでは老化とは、具体的にはどんな現象なのでしょう？
「加齢によって、体内に〝特殊タンパク質〟が増加します」(後藤教授)
それは酸化などで変性した〝異常タンパク〟です。それこそが老化タンパク質なのです。たとえば高齢者になると体表面に色素沈着が起こります。「老人斑」と呼ばれるシミです。これも、異常な老化タンパク質が皮膚沈着したものなのです。ところが「カロリー制限」したネズミは「老人斑」が３分の１に減少した、という報告があります。つまり、「カロリー制限」が、老化タンパクを減らし、肌を若返らせたのです。俗に「老化は止められない」といいます。ところが「カロリー制限」は「老化を止める」どころか「若さを取り戻した」のです。
逆にネズミに脂肪たっぷりのエサを与えたら「老人斑」が２倍に急増したのです。脂肪食が老化を２倍の速度で加速したことがわかります。
「脂肪細胞は、特殊な有害ホルモンを生成し、全身に悪い影響を与えている」(レオナルド・ガレンテ教授、後出)
これは現代人の食生活への警告でもあります。つまり、揚げ物や脂っこい食事が好きな人は、それだけ老化しやすいのです。
第５章 食べなきゃ、不妊もＥＤもふっ飛ぶ
……精力アップで、子どもゴロゴロ
夫婦で断食したら、すぐ子宝に！
◎ 高価な不妊治療より断食療法を
……「不食を始めた方が、朝勃ちが甦ったと喜んで『不食はやっぱりすごいよ』と言ってくれます。不食は生命エネルギー、つまり性愛のエネルギーを高めます」(山田鷹夫氏)
専門医や断食指導者は、口をそろえて断言します。「不妊やＥＤ(不能)は断食で一発で治ります！」
「飽食が不妊の原因ですね。食べ過ぎで生理機能は逆に弱くなるのです」
熱海断食道場代表の平川郁氏(前出)は「食べ過ぎは、あらゆる生理機能を弱める」といいます。「とくに生殖や子どもを残す能力が真っ先に弱くなります」。
若者に精子が少ないなど不妊症が急増しています。一方、カップルで断食道場に入所したら、すぐに子どもが産まれたという話もよく聞きます。断食道場には、感謝感激の手紙が数多く寄せられているとか……。
「夫婦で断食すれば、すぐに子宝に恵まれます。これからは道場も不妊症の改善に向けて指導していきたい。100万、200万円もかかる不妊治療を受けるぐらいなら、ぜひ断食(ファスティング)をしてもらいたいですね。劇的に子どもは産まれます」(平川氏)
断食で不妊も治る。ＥＤも治る。こういうとビックリする人がほとんどでしょう。
ところが「食べない人」ほど子どもが産まれる。「食べない人」ほど精力が強い。ＥＤとはまったく無縁です。どうしてでしょう？
◎ 「貧乏人の子だくさん」の謎が解けた
「貧乏人の子だくさん」。このたとえは有名です。どうして、
貧乏なのに子どもがボロボロ産まれるのでしょう。何もスルことがないから……？
これは、苦笑混じりでノー！ 的はずれな答えです。
「貧乏な人は、粗食でロクなものを食べてない。なのにどうして子どもがたくさん産まれるの？」
それは「ロクなものを食べてない」から産まれるのです。
畑の作物でも同じです。肥料をやりすぎると作物の図体は大きくなるけれど、実が入らない。これはお百姓さんなら、体験的に知っています。
肥料をたっぷり与えると茎や葉は見事に大きくなる。しかし、肝心の実入りが悪い。
逆に、肥料や水をしぼると実が多くなります。それは作物が危機感を感じて、子種を残そうするからです。それは、作物に一種の〝断食〟をさせたことになります。断食は、生命にとっては一種の〝危機〟です。その危機感が生理的な生存能力にスイッチを入れるのです。人間なら免疫力、排毒力などの生命力がアップします。さらに、長寿遺伝子がオンになって２倍近くも寿命がのびるというわけです。
同じことが生殖能力にも起こります。
空腹感などの生理ストレスは、身体にアラーム(警告)として感知されます。すると生存本能とともに、子孫を残そうとする保存本能が働き、スイッチが入るのです。反対に、栄養過多では、なかなか子種ができません。それは、植物も動物も同じです。
◎ 妊婦断食で強く賢い子が産まれる
だから粗食、少食、断食が、子づくりの秘訣なのです。ここでも、医学、栄養学の〝常識〟は180度ひっくり返ります。
さらに平川氏は、妊娠中の断食をすすめます。産婦人科では、妊娠すると「たっぷり食べて栄養をつけなさい」と指導します。これもまた、真逆だったのです。
「妊娠中に断食するのがすごくいい。妊婦さんに初期の４ヵ月くらいの間に１回、断食をしてもらいます。すると強い赤ちゃんが産まれます。本当に断食をされた後の赤ちゃんは、ものすごく丈夫で、賢いですよ。お腹の中ですでに赤ちゃんは、サバイバルが始まっているのですね」
平川氏は、妊娠中の断食は、お母さんの体内の〝毒素〟を浄化するため、という。
「断食すると体の中で化学物質の元素転換が行なわれます。普通なら外に出さなきゃいけない悪いものでも波動転換する。ケルブランの生体内元素転換ですね。有毒な物も良い元素に換わるのです」
生体内の元素転換理論とは、フランスの生理学者ケルプランが発見した現象。
たとえばニワトリに青莱を与えると卵が生まれる。青菜に含まれるカルシウムを１とすると卵の殻にはカルシウムが10倍含まれる。この増えた分のカルシウムは青菜の成分カリウムが、ニワトリの体内でカルシウムに元素転換したとみられています。この生体内の元素転換は、現代科学もようやく認めつつあります。
◎ ニワトリを断食させると卵ボロボロ
現代人は必要以上に食べ過ぎています。だから、必要な繁殖能力が発揮されないのです。
だから、食べない工夫が、子づくりの工夫となります。
それは、老化防止と同じ。あっけないほど、単純な真理に気づいてください。
断食が繁殖能力を爆発させる。それを知っているのが養鶏農家です。
養鶏業界では卵を多く産ませる秘訣があります。それは雌鳥に与えるエサを一定期間絶つのです。文字通りニワトリに〝断食〟させます。徹底的にエサを絶つので数％は餓死してしまうほど。そうして、頃合を見計らってエサをやると、ボロボロ卵が産まれるといいます。
栄養を断つことで、ニワトリに生殖能力、繁殖能力が加速されたのです。同じ現象が人間界にも起こるのです。
「食べ過ぎが不妊症や性的不能の原因である」
この真実を、産婦人科医は真摯に受け止めるべきです。なるほど、にわかには受け人れがたいでしょう。彼らは大学の医学部教育で、まったくそのようなことを学んでいないからです。そして、乏しい栄養学の知識は、まさにフォイト偽栄養学を刷り込まれたものです。それは「食べなければ治らない」という狂気の栄養学なのです。マインドコントロールされた、そんな医者や栄養士にかかった患者は悲劇です。
だから、わたしは病院に行ってはいけない、病院で産んではいけない、と警鐘を鳴らしているのです。
断食で精力がよみがえる
◎ 断食は最上絶妙の回春法である
「精力がよみがえった！」「子宝を授かった」
各地の断食道場での多く聞かれるエピソードです。
「断食が性能力の回復にも役立つ」と断言するのは断食道場「生駒静養院」の所長、寺井嵩雄氏です。
寺井氏は、絶食とセックスとの間に自然界の深い神秘を見ています。
「断食が、若返り法でありうるのは当然の理なのですが、『断食とセックス』の関係には、たんなる生命力の回復ということ以上の、自然界の深い神秘がひそんでいるようです」「サカリのついたオス犬は、何日ものあいだ、食物には見むきもしないでメスを追いかけまわします」「『発情期と断食』には何か必然的な関係があるらしいのです。サケ(鮭)はふだんは大海にいますが、交尾期に入ると河川を上り、その上流で産卵します。ナイル河のような大河では数ヵ月もかかって産卵地に達し、30～40％もの体重を失った体で卵を産み付ける。オットセイにしてもそうで、交尾期のオス同士は月余にわたって絶食のまま戦い、勝者がやせ衰えた体でメスをひきつれてハーレムをつくる。つまり、動物においては、個体保存の本能である食欲と種族保存本能である性欲とは、同時に発動しないという関係があるらしい……」(『断食のすすめ』柏樹社)
なかなかの洞察というべきでしょう。
動物たちは、本能で生殖力を発揮するには〝食べてはいけない〟ことを知っているのです。ちょうどケガや病気を回復させるため食べず、体を休ませるのと同じです。自然治癒力を発揮させるためにも〝食べてはいけない〟ことを本能で知っているのです。
「食べないと治らない」と患者に強要する現代医学が、いかに間違った浅い知恵であるかを痛感します。
さらに、断食中は、頭が冴え、五感が鋭くなり、神経も安定しますので、一つのテーマを徹底して考えたいときや、人生上の判断に迷うときなどには良き力となってくれるはずです。
「ありがとう！」感謝の心が病気を治す
◎感謝は肯定的な「愛」の心理
「『ありがとう』と言えば、病気は治っていく」
こう言うと、呆れた顔が返ってくるでしょう。
「なにを、馬鹿なことを……」
ところが、この感謝の一言が、医学の世界で注目されているのです。それが「心理療法」です。「心」と「体」は不可分だと、述べてきました。
「笑い」は、もっとも快適な「心」の状態といえます。すると、脳から快感物質が分泌され、それがガンと闘うＮＫ細胞の増殖を促すのです。その他、さまざまな生命力を増進します。まさに、驚異の「医療効果」というしかありません。
同じことが「感謝」にもいえます。感謝とは「肯定的」な心理状態です。
それは、「受け入れる」心理状態です。それは相手や対象に「愛」を抱いた状態なのです。「肯定」の反対は「否定」です。「愛」の反対は「憎」です。「嫌だ」という気持ちです。
◎ 否定的な心が体内〝毒〟を発生
「否定的」な「心」のとき、「体」はどんな反応をするのでしょう？
免疫学の権威、安保博士(前出〕は、わかりやすく解説しています。
「否定的」な心理状態のとき、身体は「交感神経」優位の状態にあります。つまり、一種の緊張状態です。すると「不快」ホルモンのアドレナリン等が分泌されます。これは〝怒りのホルモン〟とも呼ばれます。毒蛇の〝毒〟の３～４倍もの毒性があるからです。それが体内をめぐったらムカつき「不快」になるのは、あたりまえです。「否定的」な「心」は体内に〝毒〟を発生させるのです。その刺激が白血球の一種、顆粒球を増やします。それと反比例してガン細胞と闘うＮＫ細胞は減っていく。つまり、「心」が「否定的」だとガンへの抵抗力が減少します。すると、ガンは増殖していくのです。
さらに、アドレナリンは血糖値を上げます。「交感神経」の緊張とは、外敵に備える状況なのです。だから、いつでも攻撃できるよう、エネルギー源の血糖を増やすのです。同じように血圧、脈拍も上昇します。瞬時に逃げる、あるいは攻撃する態勢を整えるためです。
このように「心」が「否定的」になると、心身は一挙に〝戦闘モード〟になってしまうのです。この心身の緊張がストレスとなって身体は疲れていきます。それだけ、治癒力、抵抗力、免疫力も衰えていきます。これが「否定的」な「心」が病気をつくるしくみです。
そして、病気の「治癒」も遅れます。
◎ 「汝の敵を愛せ」の深意とは
では、病気のとき、症状がつらいとき、「ありがとう」と口に出して言ってみましょう。これは、一種の〝魔法の言葉〟です。
すると「心」は「肯定的」な状態になります。「交感神経」の緊張が解けて、「副交感神経」が優位な「体」の状態になります。すると、今度は快感ホルモンのエンドルフィンが分泌されます。さらに感動ホルモンのドーパミン、理性ホルモンのセロトニンも分泌されます。
つまり、「ありがとう」の一言が快感、感動、理性を心身にもたらすのです。
それは生命力や免疫力を高めます。こうして、病気の「治癒」は順調に進みます。
つまり「ありがとう」の一言が、病気の治癒効果を飛躍的に高めていくのです。
イエス・キリストが「汝の敵を愛せ」と諭したのも、この原理によります。「憎しみ」は不快ホルモン、アドレナリンをみずからの体内に発生させ、苦しみを増すからです。
「愛情」は、逆に快感ホルモン、エンドルフィンを分泌させ、至福感を与えてくれます。聖人は、この心身の絶妙なメカニズムを直感的に感得していたのでしょう。
それは、これまでの西洋医学では、想像もつかない心身のメカニズムです。
31、真 地球の歴史 （足立育朗 著）
（抜粋）
（1） 宇宙と調和した生き方を身につける
40億年前以来、ケフェウス座、小熊座、獅子座、大熊座、琴座、力シオペア座、オリオン座、おうし座の８星座からの訪問を(地球が)経験し、これらの星座の中の複数の星が何度も繰り返し多数の人達を地球に移住させてきました。共通していることは、各々の星の中で宇宙との調和度の低い人達が、星自身のEXA PIECO(エクサ ピーコ…本質の意識と意志＝原子核集合体)の周波数が上がりテレポーテーションする時その星の周波数と同調できず一緒にテレポーテーションできないため、事前に地球へ移住したということです。これは地球の文化で考えられがちな罪人を島流しにしたり、刑務所に強制的に入れて罰するといったことに相当するのではなく、本人達の了解の下に各々の周波数のレベルに応じた星を選んでスタディ、すなわち自然の法則に適い、宇宙と調和した生き方を身につけることが継続できるように配慮されてのことです。
テレポーテーションの際には全ての存在物は一旦CAU(カウ)の海(エネルギー)に戻され、星自体と同調できる振動波になっているものがテレポーテーション後に再生されます。このことはそれらの星の文化では認識されており、不調和な振動波では目的地に着いたとしても元の状態に戻ることが不可能であることを承知しています。つまりCAUのエネルギーに戻されたままになるということです。CAUとは宇宙の究極の意識と意志であるEHKO(エーコ)の愛と調和の振動波そのものであるといえ、地球の方々が恐れたり、不安になったりするような状態にはなりません。これは宇宙との調和度がたいへん落ち、EGHO(エゴ…自我と欲をベースにした意識と意志)の振動波となり、何億年に及ぶ忍耐づよいサポートによっても意識変換を拒否してきた方々への宇宙の愛と調和の振動波の一つの最終的な方法です。テレポーテーション後再生され、スタディを継続される方々も全銀河の文化が調和がとれた後は再び全員がCAUに戻り、より多くの物質、エネルギー、振動波とともに再びより多様性のある宇宙の時空元の創造を開始することになります。何も恐れることはありません。
テレポーテーションの時が来るとそれまで我欲が強く、本質に目覚められなかった方々の中には自覚をし、自分に相応しい星でスタディをやり直す決心をしていろいろな星へ集団として移住することがあります。そこはかつての地球がそうであったようにそれまでの星、つまり現在の地球と調和度はほとんど変わることはありません。宇宙に何も特別なことは起こらず、あるのは常にただ、より自然の法則に適い調和のとれた意識への自分自身の決心と行動による意識の振動波の変換の過程だけです。
（1） 時空元の中でリ・インカーネーション(輪廻転生)を繰り返す
このようにして宇宙に存在する全ての星及び全ての存在物は常にスタディし、より宇宙の仕組みの理解度の低い存在をサポートしながら自然の法則をより深く理解し、宇宙の本質であるEHKOの最も調和のとれた状態に近づいていきます。
宇宙の仕組みによると、例外なく全ての存在物はEXA PIECOという原子核の集合体(＝本質)がより調和がとれる自然の法則に基づいた方向へ進化するため、さまざまなボディを選択し、時空元の中でリ・インカーネーションを繰り返します。そのようにしてEXA PIECOのスタディのプログラムのーつの段階が終了すると、愛と調和とより一体化するため、テレポーテーションをしてさらなる成長をしていくのです。生死もテレポーテーションであり、私達の肉体でもそれが維持され続けるために常にテレポーテーションという現象は起きています。星も例外ではないわけです。
32、不思議と神秘の使者2（抜粋）（ソロン アサミ 著）
植物の祟り 罰当たり
動物には心と霊があることを 知っていても草や木に心と霊(たましい)があることを 知らない人が沢山います その為に植物の祟りがあっても 判らない訳であります 植物の崇りと言うものは 大変恐ろしいものであります
これからは植物の心と霊のことを〝木霊(こだま)〟と言うことに致します 御存知の如く植物は 花が咲いたり 實がなったり 建築材料になったり ペイパーになったりして 世の為 人の為になっています その上ガスを吸って酸素にして出していますので 人間ばかりではなく 酸素を吸って生きている者達は 大変な恩恵になっている訳であります 人として考えて見れば 恩人でありますが そんなことは考えたこともない者は 自分の都合の良い事の為に 開発 開拓と言う言葉や文字を見つけて 片っ端から樹木を切り倒して 平気でゐます これは植物の恩を知らぬ〝恩知らず〟の無智な行為であるので 大変恐しいことが起きてまいります それは植物の心や霊である〝木霊〟の崇りであります この事は脅かしではありません 木霊の崇りとなりますと 身は倒れ家は潰れ 会社は倒産して 断滅してしまいます ではなぜその様な事になるのか と言うことと どれ位の崇りがあるのかと言う 世にも不思議な計算をして貰う為に これから仙人の話をきくことに致します 一緒に勉強をして下さい
祟りの計算法
どの様な事をしたらどの位い損をするか どの位の崇りがあるか 次に仙人の不思議と神秘な話を お傳え致します
人間は酸素を吸って生きてゐる 酸素は地球の空気の約五分の一を占めてゐる だから無限ではない 有限であって限りがあるので 足りなくなったら 大変な事になります 地球上の植物は 瓦斯を取り入れて 酸素にして出して 世の為 人の為に黙々として活動をしてゐます 大きな木になりますと 人の為 世の為に得をさせた 量 が大きい訳であります しかしどれだけ 人の為 世の為に得をさせたかと言うことは 眼には見えませんから 判らないではないかと言う人は無智な入であります 眼に見えなくとも有る物は有るのであって 心と霊も見えなくとも有ります お金などは見えないところに 沢山ある人がいます 人の為 世の為に得をさせたことは〝得の量〟として 見えないが實在の財産として残っています これが〝無形財産〟と言うものであります 土地家屋 宝石 預金 現金等の物質財産だけが財産ではありません 人の為 世の為に尽くしたことが 得の量として 蓄積されて残っています これが眼には見えませんが實在する 無形財産であります 此の世を生きて行くには 形のある物質財産も必要でありますが それ以上に必要で大切な物は 無形財産と言う得の固まりであります
土地家屋金銭等の物質財産は 死んだら皆 置いて行かねばなりませんが 無形財産と言う得の固まりは 死んでも生れ変っても その人の得として付いて行きます この様な訳でありますから 人の為 世の為に尽くし過ぎたとか 得をさせ過ぎた 得つくりを仕過ぎたと言う事はありません
無形財産 得つくり
崇りの計算法に入る前に もう少し得の固まりである 無形財産の事を 悟って戴き度いと思います 無形財産を作ったり 殖(ふや)したりする事を〝得つくり〟と言います 人の為 世の為に尽くした事 得をさせた事 助けた事は 得と言う無形財産になって返って来ます それ故に無形財産を持ってゐる人のことを 得人(とくじん)と言い 何かと得をすることが現れて来ますが 人の為じゃない 自分の為 世の為じゃない自分の家の為に得をして 他には損をさせて来た人は 損の固まりが出来て 損人と言い何をやっても うまく行かない損をする人であります 損人をまたの名を 不得人と言います
（中略）
地球は人間だけが都合良く生きる為に 出来たのではありません 色々な動植物が仲良く 調和して生きて行く所でありますが 今の地球は人間の勝手気ままに 開拓 開墾 伐採 開発と言う名目で 目茶苦茶にされて その上公害と言うもので 空気は汚れ 海は汚れ 湖沼は汚れて魚のいない湖沼が 年々増えています これでは大変な事になると思います 絶滅した動物がいます 枯れた木立が殖えました 砂漠化は進んでいます 日本には環境庁と言う役所があるとききました 無いよりは良いと思います それでも自然を破壊した人間は 人類的の大きさの自然の崇りを 受ける時が刻々と迫って来ます
〔備考〕……無形財産について……
無形財産と言う様に 姿形が見えない財産で 土地家屋の様に形があれば 存在感がありますが 形のない財産でありますから どうしても気が付かないのでありますが これは實在致しますから 早く悟ってください 無形財産がありますと 何かと得を致します 人手が欲しい時は良い人が現れ仕事が欲しい時は 良い仕事が現れると言う様に 無形財産が色々な姿になって現れて来ます 無形財産を作るには 世の為人の為に尽くしたら得つくりと言って無形財産になります
33、新生地球の歩き方（抜粋）（川田 薫・はせくらみゆき・山内尚子）
愛の星へのパスポート
「心と魂の扉が完全に開いたので、
すべての存在物との対話が自由にできるようになリました」
この状態を私は選択します。
「おと」のバイブレーションは宇宙の八ーモニー
なおこ 私が宇宙の一部だということは分かったけれど、私なんて大した役割ができる気がしないなあ。
みゆき とんでもない！ 宇宙にとっては、私たちはみんなみんな、かけがえのないとっても大切でなくてはならない分身なんですよ。私たちが宇宙の一部だということは、神さまと同じ存在だということ。その一部として、命名をもらい、使命を表したものが、自分の名前なんです。
川田 そうですよ。「はじめにことばありき」というとおり、宇宙の創造主、宇宙の中心からきた最初のバイブレーションが「おと」で、その集まりが言葉であったり、私たちの名前なのです。空海は1200年前に、「宇宙のすべての存在(これを五大という)はみんな響き合っている。音(ことば)として語り合っている」と言っていたのですよ。
名前は私たちそれぞれの魂の本来の意味、目的を示す尊いものです。そして、それがいちばん美しく表現されているのが日本語50音です。一音ずつの本来の意味に心を寄せ、日々の日本語を大切に使うことで、そこにある宇宙の中心からのメッセージ、つまり神性が取り戻されていくといいます。
なおこ その一音ずつの神性を表現したのがみゆきさんが顕された「おとひめ力ード」ですね。
みゆき そう、私はこの力ードを神さまの解体新書なんじゃないかなって思っています。言霊というのも、もともとは音の集まりです。48音それぞれの音素の持つ意味とバイブレーションにフォーカスすると、一音一音の異なる「宇宙の活動力(神)」に出会えて、そのエネルギーと質が見えてくるんです。それを映像化して、輝きながら振動する一コマをアートに表したのが「おとひめカード」なんです。
川田 「ん」の力ードがあるところがすごいですねえ。日本には「ん」の表記方法がなくて、空海がつくったんですよ。
みゆき やっぱりそうだったんだ！ 心の中に空海さまが登場してきて、『「ん」は大切だから、ちゃんと描いて』っておっしゃったんです。ちなみに「ん」というのは、口が閉じているでしょ。すべて口が閉じた状態から音が発生するので、「ん」というのは本当は、すべてを包含する宇宙意識でもあるのだそうです。
なおこ じゃあ、もしかしてハミングして歌っている時は宇宙意識になっているっていうことなのかも(笑)。
さて、この力ードをすべて並べたとき、一枚ずつはまったく違う波動のはずなのに、すばらしく調和した大きなアートヘと変貌します。私はその様子を眺めるうちに、その圧倒的なパワーに身体、そしてその奥の心と魂がどんどん熱くなるのを感じていました。これは、宇宙にあるすべての存在を集めた時の壮大なハーモニーなんだということをはっきりと実感したのです。
みゆき もしも一枚でも抜けてしまったら、このアートは、宇宙は成立しません。名前をもつすべての生命は、どれひとつ欠けてはいけないのです。もちろん、なおちゃんもその一員ですよ。
名前の音が示すバイブレーションは、それぞれの魂の目的を知る道しるべになります。今までの評価に捕われて自分を過小評価することなく、神性をもつ宇宙の一員としての自覚をもって生きることが大切なのですね。
さて、50音の中で基本となるのが５つの母音ですが、この母音を順番に唱えていくことは、宇宙のリズムに沿っていく音だとお二人が教えてくださったので、ここでご紹介しますね。
○音 ○波動 ○イメージ ○性質
あ音 愛 起 決意表明の音
お音 絆 承 実行開始の音
う音 統合･根源 ス(素)､根源に戻る 天の意志に沿って明確化される音
え音 進化 転 扉が開き進化する音
い音 光 結 決意したことが成就する音
みゆき う音は「ス」という無声音の潜象の世界から、有声音の現象界に表れていく音なので、自分が決意してやっていこうとすることが、天の意に沿ったものかどうかを識別していく音になります。
なお、何か行動を起こしていく時に、それが完成した姿をありありとイメージしながら、この順番で母音一音ずつを声に出していくことで、行動が成就していくときの加速剤となります。
ちなみに、「あ」という音が持っている精神波動は愛。「お」は絆。「う」は統合・根源、「え」は進化、「い」は光ということなのだそうです。みんな一人ひとり名前を持っていますから、自分の名前の母音を照らし合わせてみて、自分の名前を言うたびに、宇宙のどの精神波動と感応しあっているかというのを探してみると楽しいと思いますよ。
みゆき たとえば川田先生は「かおる」なので、愛と絆と統合の人ということになりますね。
なおこ おもしろーい。私の場合は、愛と絆と絆の子になるんですねー
未来をつくるのは私たち
これまで送ってきた人生のクリーニングやカルマからの卒業というのは、実は時空を超えて過去とアクセスするというプロセスでした。また、心と魂の扉を開く宣言文は「今ここ」としっかりとつながり、この瞬間を魂の目的、天の意に沿った選択をして生きるという宣言に他なりません。
そしてその「今ここ」の選択の連続の先にあるのが未来であり、心と魂の扉を開いていくと、徐々にその選択の方向性が定まってくるようになるのです。
川田 その証拠にね。すーっと未来のことが感じられてくるんですよ。私は10～20年くらい先まで感じてしまったので、年表にしてみました。皆さんもやってみるといいですよ。書き方はこんなふうです。(後略)
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コラム 圧倒的な愛
はせくらみゆき
先日、新潟での講演の後、郊外にある旅館に泊まりました。そこは、理学博士-川田薫先生が生命誕生実験で使用されたのと同じ種類の鉱石を使っている、岩盤浴施設のある温泉でした。
仲間たちと宴会を愉しんだ後、夜寝る前に、私は一人で岩盤浴に行きました。73種の元素を含む鉱石に熱を加え、温泉水を蒸気化させた石だらけの浴室内は、柔らかな光に包まれながら、熱気を帯びていました。
浴室内では、ゆっくり呼吸をしながら息を吐き、肺にまでミネラル分を吸い込むとよいと指導されたので、最初はそうしていたのですが、そのうちだんだんと、呼吸が荒くなってきました。でもそれは、苦しくなったからではありません。あまりにピュアで真っ直ぐな鉱物たちの愛(天意)の想い…鉱物のもつ固有の振動波…が全細胞に浸みわたってきて、たまらない気持ちになったからです。
そこにあるのは「圧倒的な愛」でした。
すベてを受け入れ、許し、包む、大きな大きな愛でした。
私たち人間が何も知らずとも、彼ら(鉱物たち)は、私たちが放つもの…それがたとえ毒だろうとなんだろうと、すべてを受容し、分け隔てなく「愛」に変換して返している……、この真実が分かった詩、私は言葉を失ったのです。
無条件の愛
無私の愛
これがどういうことかということを、静かに石たちが教えてくれていました。気が付くと、涙がぽろぽろこぼれています。
そういえば、この感覚と同じ感覚を８年前に味わったことがあります。どの時だろう？ と思いだしてみたら、息子の受験で落ち込んでいたときに行ったホェールウォッチングで、クジラに遭遇した時でした。
すべてはうまくいっているよ
何も心配することはない
大いなる流れにゆだねればいい
……あの時も、クジラさんは圧倒的な愛で私たちを包み、インスピレーションでメッセージを送り、その直後に海面に現れ、目の前で大きい尾びれをみせてくれたのでした。あの時の感覚と全く同じなのです。
そんなことを思い出しながら、流れる汗と涙と共に、石の上に横たわって静かに目をつぶっていると、意識は地球内部に飛んでいきました。
花南岩、かんらん石、マントル、核……、意識で見えるその世界は、どこを切り取ってもやっぱり「愛」そのものでした。
ああ、そうだったんだ。
どこへいかずとも、私たちはこのようなパワースポット…奇跡の星の上に住まわせてもらっているんだ……そう思うとまた涙があふれました。
すると、身体の中にあった元素たち…まだ未解決の問題(体内マヤズム)を抱えている元素たちも、喜びながら、故郷である地球のもとへ元素のまま戻っていくのを感じました。
なんと大きな愛に包まれているのだろう。
なんと素晴らしい星に肉体を持って生まれてきたのだろう。
肉体の感覚を全身で味わいながら、ただただありがたくて、申し訳なくて、もったいない気持ちでいっぱいになり、最後には、深い呼吸どころか声なき号泣になってしまいました。
さまざまな元素たち…その想いは、愛そのものでした。
そしてその元素たちからできている、
地球も
私たちも
すべてのものも
ただそのままで、あるがままで、愛そのものだったのです。
大地が、空が、
そして目の前にいる人たちが、
なんだかまぶしくてたまらない気持ちになりました。
ありがとう、地球のお母さん。
ありがとう、私。
ありがとう、みんな大好きです。
34、お父さん、日本のことを教えて！（抜粋）（赤塚高仁）
14，西洋諸国の植民地政策と日本の植民地政策の違いは、何ですか
☆ 西洋諸国は「うしはく」統治で、日本は「しらす」統治でした。
18～20世紀にかけて、世界では強い国が弱い国を支配する植民地政策があちこちで行われました。アジアで植民地になっていない国は日本とタイだけです。
タイは植民地になっていないといっても、周りから圧力があって植民地にされていなかった経緯があります。そのタイと日本以外、世界のすべての有色人種は支配されました。
その支配の仕方は、まさに「うしはく」国の力による搾取でした。
たとえば70の植民地を持っていたイギリスは植民地から搾取し、自分の国を豊かにすることを考えました。インドで現地の方に聞いたのですが、イギリスにランカシャーという紡績の町があり、インドから安い織物が入ってくるとそこが成り立たなくなる。「インド人に織物をつくるのをやめさせろ」と、インド人の両方の手を切り落としたそうです。何万ものもみじの葉のような手が海岸やガンジス川に流れていたそうです。
日本は他の国を統治するときは、インフラを整えていきました。日本の統治は「しらす」国の方式です。
というのも、日本には古くから「国民は天皇の子ども」という考え方があり、戦国大名も領民は、「天皇の子どもを預かっている」という発想がどこかにありました。海外に行っても同じ考え方で統治します。知ることで愛をもって接します。ですから、日本の国に掛けるのと同じくらいお金をかけました。
たとえば台湾では、道路を作り、水を引き、電気を敷きました。台湾の烏山頭ダムは、日本統治時代に、日本人技術者の八田與一が監督をして造りました。そこに流れてくる農業用水は全部合わせると万里の長城より長くなります。台湾が豊かな国になることを考えていました。
第一次世界大戦後に日本の統治下になったパラオでも同様です。
パラオに行くと驚くと思いますが、パラオの人たちは日本語をたくさん話しています。 私がパラオで最初に乗ったタクシーの運転手は、「海一」という名前でした。
「どうして、そういう名前になったの？」と聞くと、「祖母がつけてくれたんだ。日本の海軍みたいに一番強い男になれるようにと」と話してくれました。私は思いました。「僕らの先輩の日本の軍人たちは、ここで決してひどいことをしたんじゃないな」と。
パラオは第二次大戦後、50年ほど、アメリカの統治下になり、彼らはアメリカの生活を強いられました。でも、彼らは、お昼ご飯を「ランチ」と言わずに「ベントウ」と言い、トイレは、「レストルーム」ではなく、「ベンジョ」と言います。ブラジャーのことは、「チチバンド」といいます。ビールを飲むは、「ツカレナオス」と言います(笑)。
パラオの人たちがそうやって日本語を使ってくれているのを見ると、私は嬉しいです。 日本が戦争で何か悪いことをしたとすれば、日本を憎んで、絶対そんな風に日本語を使わないでしょう。
パラオの国旗は、四角に丸が描かれています。太平洋に浮かぶ満月みたいな国になりたいという思いが込められています。
満月はいろんな命を育みます。カニや海ガメ、珊瑚は、満月の日の産卵が多いことが知られています。満月には不思議な力が宿っているんです。だから、国旗を満月にしていますが、この満月の丸が、少しだけ左にずれています。
満月は太陽の光を受けて輝きます。パラオの人たちは「私たちの太陽は日本。日本の太陽の光を受けて輝く国になりたい。日本の国旗に失礼がないように丸は、少しずらそう」と考えたそうです(注・パラオ国旗のデザインの由来については諸説あります)。
こうした統治をしてきた日本の国に生きていることを、私は、とても誇りに思います。
番外編 日本の偉人列伝
☆ 日本が世界に誇る名将であり、昭和天皇の教育係だった乃木希典
東京の港区に乃木神社があります。
明治時代の名将、乃木希典(1849年～1912年)を祭った神社です。
一般の人が神社に祭られるのは、それだけ功績があり、人格者だったからです。
乃木希典は長州藩士の息子として生まれ、維新後フランス式軍事教育を受け、22歳で陸軍少佐となります。しかし、西南戦争で軍旗を奪われるという大失態を犯します。その罪を償うため、「もう自分は死んだ方がいい」と前線で切腹を決意します。
それを察した明治天皇は、「乃木を絶対に殺してはいけない」と呼び戻しました。
そのとき、乃木は、「天皇陛下のために自分の命をかけよう」と誓います。
日露戦争がはじまったとき、乃木は大将になっていました。
自国の大将として、難攻不落の旅順要塞203高地の攻略、という大変な使命を受けました。
旅順は、露清密約ののちにロシアが租借していました。ロシアは、太平洋艦隊の主力基地として、旅順の港湾を囲む山々にコンクリートで永久要塞を建設していました。
まさに難攻不落で「３年かかっても、攻略できないだろう」といわれていました。
乃木が大将となり、次々攻撃するも潰され、結果は出ず、日本では「乃木は国賊だ」「天皇陛下の部下たちを死なせている。乃木は能なしだ」と非難されました。
乃木の妻の静子は苦しんで、夜汽車に乗って伊勢に行きます。
そして、伊勢神宮の天照大御神の前で、「どうか乃木に203高地を、旅順を攻略させてやってください。私たちはなんでも差し出します」と祈りました。
すると天照大御神さまの「乃木の命はないぞ」という声が聞こえました。静子は「わかりました、乃木の命だけではなく、乃木家の命を全部差し出します」と言いました。
神のお告げか、乃木大将の２人の息子は日露戦争で戦死しました。
☆ 日本の武士道を世界に知らしめる
二人の息子が戦死した時に、乃木大将は次のように言いました。
「これでやっと戦地で子どもを亡くされた親御さんに顔向けができる。親として子どもを亡くした悲しみをようやく私も持つことができた。息子たちもよく死んでくれた」
乃木大将は、最後に「もうこれで失敗したら後がない」という命がけの総攻撃を指揮し、ロシアの兵隊は恐れをなして逃げ、旅順を攻略。ロシア側は降伏しました。
乃木が司令官となって１年足らずのことでした。
しかし、旅順陥落の話はこれで終わりではありません。
その後、乃木大将は、敵だったロシア側の旅順要塞司令官アナトーリイ・ステッセル(ステッセリ)と会見をします。
通常、降伏した側は、勲章をつけたり、軍刀を持つことはできません。敵を貶(おとし)めて、貧しい格好をさせるのが常です。
けれども、乃木大将は、ステッセルに勲章をつけさせ、軍刀も持たせました。
敵の将軍を将軍として扱ったのです。その写真が世界に配信されると、「日本の乃木という男は、なんとすごい武士なのだ。日本の武士道はすごい」と世界が驚きました。
日本の旅順攻略は驚くべきことですが、それにもまして、敵の将軍に軍刀をもたせ、誇りを失わせなかった日本の精神はなんてすごいのだ、と絶賛されたのです。
さらに、この話には続きがあります。
ロシアの皇帝は、日本に旅順を取られたことでステッセルを処刑しようとしました。それを聞いた乃木大将は、ロシア皇帝に対して、「あれほど見事な武将で、あれほど立派な人間を処刑すると、あなたの名誉に傷がつきます。どんなことがあっても、彼を処刑してはいけない」と手紙を書きました。
ステッテルは処刑をまぬがれましたが、更迭されました。貧しい生活を強いられたステッセルに対して、乃木大将はずっと経済的援助をしました。
☆ 明治天皇の意向で孫の教育係に抜擢される
乃木大将は、その後帰国し、明治天皇に面会しました。
大切な天皇の子どもである兵士をたくさん死なせてしまったことを謝罪するためです。
このとき、乃木大将は責任を取って切腹するつもりでした。明治天皇は、それを察し、
「乃木、死んではならん。死ぬなら余がこの世から去ってからにせよ」と命じました。
乃木大将は「はい」と返事をしました。
乃木大将は、切腹はしませんでしたが、罪の意識は深く、その後講演などで呼ばれる機会があると、
「天皇の大切な兵士をもっともたくさん殺した男でございます」
といって深々と頭を下げていました。
乃木大将は、世界の大将軍であり、その後も軍隊から「ぜひ来てほしい」と要望がありました。しかし、明治天皇が「軍隊に行ってはならん」と許しませんでした。
乃木大将が明治天皇の意向で就任したのは、学習院院長でした。
学習院は、主に華族の子弟が学ぶ教育機関として明治10年に創立されました。乃木は明治40年にその第10代院長になったのです。のちの昭和天皇、裕仁親王殿下が入学する前年でした。つまり、明治天皇は、自分の孫(裕仁親王殿下)の教育係になってほしいと乃木に命じたのです。
乃木の教育はどのようなものだったのでしょう。
あるとき、旅館で幼い裕仁親王殿下のズボンが破れてしまったことがあります。裕仁親王殿下は、こんなものを着るのは嫌だと言いました。
乃木は「身なりが貧しいのはよくありませんが、質素にするのは美しいことです。ズボンが破れたら、ついでもらいなさい」と教えました。
裕仁親王殿下は乃木の教育をしっかり受けて成長していかれます。
☆ 明治天皇の国葬の日に自害
明治45年７月に明治天皇が病に伏すと、亡くなるまでの２週間、乃木は朝晩欠かさずに訪ねていきました。
やがて明治天皇が崩御。嘉仁皇太子は天皇に即位し、裕仁親王は皇太子になりました。 国葬の「大喪の礼」が執り行われる３日前のこと。
裕仁皇太子のもとを学習院長、希典が訪れました。
そして、これまで以上に勉学に励まれること、身体を大切にすることをお伝えし、「中朝事実」など書物２冊を差し出しました。
自分の愛読書であり、大事なところは印をつけてあること。いまは難しいと感じるかもしれないけれども、殿下のためになる本なので献上する、と伝えました。
３日後、大喪の礼の太鼓が鳴らされ、明治天皇が御陵に送られていくときのことです。
乃木は、
「ご一緒仕ります」と言って、自宅で切腹しました。
妻の静子夫人は、
「私はいつも(戦地に行かずに)おいていかれたけれども、今回だけはお供させていただきます」
と言って、胸を突いて絶命しました。
東京赤坂にある旧乃木邸は、年に３回一般公開されています。私が行ったときは、自害した日に着ていた服が公開されていました。 見せていただいた途端、私は涙がこぼれてきて止まりませんでした。
昭和天皇は、明治天皇を見て育ち、乃木大将から帝王学を学んで成長されたからこそ、マッカーサーがきても一歩も引かずに、「全部の責任は私にある。国民を救ってもらいたい」とおおせられることができたのです。
第二次世界大戦に負けて、占領されたとき、連合軍に対して毅然とした態度で一歩も引かずに国を譲らなかった。
あのお姿の中には、明治天皇と乃木大将の魂が生きていたと思います。
35、食物と健康と霊性（抜粋）（医学博士 小窪正樹）
サイババの叡智と最先端医学の真実…人は謝った食事で苦しんでいる…
☆ 第四章 肉食が悪い理由
１、肉自体の問題
a 腸内腐敗
では、なぜ肉食がよくないのでしょうか？ 肉食がよくない一番目の理由は、これまでに述べたように腸内腐敗です。
動物性たんぱくは、悪玉菌である大腸菌やウエルシュ菌の大好物であるため、腸内で悪玉菌が増えます。増加した悪玉菌によって、動物性たんぱく質は代謝されてアンモニアやアミン、硫化水素、スカトールなどを産生します。肉を食べるとオナラが臭くなるのはこのためです。
水道水や食物の発色剤には亜硝酸塩が含まれているため、これが先ほど産生されたアミンと結合しますとニトロソアミンという強力な発癌物質ができ上がります。
こうして、肉は大腸癌発生の助長因子となるのです。
また、動物性脂肪は、コレステロールを大量に含み、また胆汁酸の分泌を促進します。これらが悪玉菌によって代謝されますと、各々コレステロール代謝物および二次胆汁酸となります。コレステロール代謝物は性ホルモン様の働きをして乳癌助長因子となります。二次胆汁酸は大腸癌助長因子と言われます。 つまり、肉はそれ自体が癌発生の助長因子となっているのです。
b 肉の汚染
肉が悪いのは腸内腐敗に関してだけではありません。
肉には化学物質の汚染があります。大量生産のための工場式飼育法によって、抗生物質やホルモン剤などの各種薬剤が大量に使われています。
飼料には除草剤や殺虫剤が混ざるか、さもなくば遺伝子組み換え作物が使用されています。長距離輸送のための防腐剤や着色料も大量に使用されます。
植物でも除草剤などは同じではないかという疑問がありますが、そうではありません。
肉の場合は、生物濃縮という作用によって植物の数百倍にも汚染濃度が高くなると言われています。
※生物濃縮…食物連鎖の過程で、各生体内で分解されない物質(たとえば有機化学物質)が徐々に蓄積・濃縮されていくことをいう。
c 動物の病気
肉そのものの問題として、動物の病気があります。
口疫病(口蹄疫)は以前からまれに見られましたが、最近ではＯ157による出血性腸炎、狂牛病、ＳＡＲＳ、鳥インフルエンザなど、どんどん新たな疾病が増えています。
私たち人間に病気があるのと同様、動物にも病気があります。特に工場式大量飼育法では、その環境があまりにも劣悪なために種々の感染症が必発です。
みなさんは、市揚に出回っている肉は、清潔だと思われますか？
なんと、市販の鶏肉を調べたところ41.5％にサルモネラ菌、27.7％にカンピロバクター菌、86.2％に腸球菌がいたという報告があります。
まれに感染源の不明なサルモネラ菌による感染性動脈瘤などがみられますが、肉食が関係している可能性は否定できないのです。
２、心の汚染
多くの宗教家は肉食を拒否します。なぜでしょうか？
それは、もちろん、殺生をしないためですが、他の大きな理由として、肉食が心を汚染するために霊性修行の妨げになるからなのです。
そんなことは考えられないという人がいるかも知れません。
ある実験があります。
雑種のマウスを二群に分け、一方には肉だけ、片方には植物食のみを与えるのです。そうすると、肉だけ与えられたマウスは凶暴となり、互いに殺し合い早死にしますが、植物食のみのマウスは共生的に生き、長生きするというものです。
草食である馬や牛などはおとなしい性格ですが、肉食であるトラやライオンは凶暴です。
2004年の食生活ドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』は、マクドナルド製品だけを食べたときに人間がどのように変化するかを見たものですが、血液検査の異常のみならず精神的にも不穏や怒りなどの悪影響が明らかとなり、社会的反響を呼びました。
また、2008年11月に公開されたフランス映画『未来の食卓』は、学校給食をオーガニックに変えたときの子どもたちの成長を見た作品ですが、肉体・心・地球の健康に対する自然食の重要性を鋭く説いています。
これらのことは、食事が私たちの心にいかに大きな影響を与えているかを物語っています。多くの宗教が肉食を禁じているのは、心の平安が得られなくなるからなのです。
食物は、人間の生命力、肉体、心、人格の主原因です。(中略)
そして、ごくわずかな分量である、
食物の最も精妙な部分が心を作り上げます。
したがって心は、我々が摂取した食物を反映しています。
現代の我々の心の中の動物的・悪魔的な諸傾向は、
我々の摂取する食物に起因するのです。(サイ･ババ)
昔、アフリカ奥地に住んでいた人食い人種というのは、最も野蛮な人間と言われましたが、彼らはそれでも食事の70％が植物食だったと言われます。
しかし、現代人はどうでしょうか？ 肉食率は人食い人種より高いのではないでしょうか？ そして、現代ほど争いが絶えない時代はないのです。
３、動物の命
肉食が悪い第三の理由として、動物の命があげられます。
日本人は一人当たり、一生の間に二トンもの肉を食べる勘定になるのだそうです。毎年日本人のために屠殺される動物の数は、牛130万頭、豚1700万匹、鶏6億羽にも上るのです。
牛や豚や鶏は、何のために生まれてきたのでしょうか？ 人間に食べられるために生まれてきたのでしょうか？
私は、動物には動物の生き様というものがあるはずと考えます。私たちは、牛からは平常心と勤勉さを、豚からは疑わない心を、鳥からは親子愛を学ぶことができます。
この世界は、弱肉強食によって命の輪廻が永遠に続くかのように見えます。しかし、人間には殺生せずとも生きられる能力が備わっています。人間は殺生せずとも生きられるすべを知っているのです。
人間が動物を殺すとき、その動物に苦しみや痛みや傷を与えます。
神はすべての生物に宿っているのですから、
どうしてそのような苦しみを与えることができるのでしょう？(中略)
動物たちは、人間に食べられるために生まれて来たのではありません。
動物たちは、それぞれの生涯をこの世でまっとうするために
生まれてきたのです。(サイ･ババ)
４、地球環境破壊
ＵＣＳ(憂慮する科学者同盟)の発表によれば、家畜の排泄物は、アメリカ全人口が排泄する量の実に130倍、毎年140億トンに昇り、これは一家庭あたり年間20トンの排泄物に相当するということです。
これらの排泄物に含まれる抗生物質、ホルモン剤、農薬、除草剤などすべての汚染物質は、最終的には海を汚染し、水を通して私たちの身体に入ってきます。
最近は、環境ホルモンの問題が声高に叫ばれていますが、その責任の一端は、私たち一人一人の食生活にあるのです。
水質汚染だけではありません。家畜を育てるためには、土地を農耕に使った場合と比べると40倍もの化石燃料と100倍の水と広大な土地が必要と言われます。
熱帯雨林は放牧地を作るためにどんどん消滅しています。
熱帯雨林消滅原因の50％は家畜の飼育によるものと言われています。森林が無くなることによって野生生物が消滅し、土砂災害が増え、汚染物質の除去と酸素供給が困難になってきています。
また、牛(世界に15億頭)のゲップによるメタンガスは、C02の21倍も地球温暖化作用があり問題になっています。
C02産生の一つに肉食が大いに関係しているのです。
2008年1月15日、ノーベル平和賞を受賞した国連のＩＰＣＣ議長、ラジェンドラ・パチャウリ氏は、地球温暖化防止のために「肉を食べることをやめよう」と会見で訴えました。
その理由として、肉1キログラムを生産するのに36.4キログラムものC02を排出していること、1キログラムの肉を運送するのに100ワットの電球を三週間も点けっぱなしにするほどのエネルギーを消耗していることをあげました。
世界の指導者が、世界に向けて肉食をやめるよう勧告したのは非常に意義深いことであり、勇気づけられる出来事でした。
５、食糧危機
肉食が悪い第五の理由として、食糧危機があげられます。
肉食というのは実に効率の悪いエネルギー摂取法なのです。たんぱく質摂取効率から見ると、一人の肉食者は菜食者の10倍の食料を必要とするのです。
「アメリカ合衆国で食用に飼育される動物たちは、合衆国の人口の５倍以上
の人間を養うことのできる穀物を食べる。もしアメリカ人(約2億5千万人)
が肉食を10％へらせば、毎年節約される1200万トンの穀物は、地球上で
現在餓死しているすべての人に食物を供給できるだろう」
先日、ＮＨＫで「世界食糧危機」の報道がなされていました。いまや、コーンは石油の代替エネルギーまたは飼料用としてかつて無い高値を維持しているようです。コーンを主食とする人々は食糧が得られず生活苦にあえいでいます。飼料に回し、その肉を食べることを選択して、一体誰がどのような幸せを得るというのでしょうか？
世界中では現在でも非常に多くの人々が飢餓に苦しんでいます。飢餓が原因でなくなる人は毎日2万4000人もいるのです。問題は、世界には世界中の人々を救うだけの充分な食料があるということです。
世界の人々が飢餓に苦しむのは、私たち人間が肉食を続けているからとも言えるのです。
第五章 菜食は健康に良いか？
（今回は省略）
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