頌 春 譜(一九七七年の恩師の賀状より)

生きとし生けるもの全てわが父母…人種を問わず一体生存

☆ 本格的地球時代の到来

 一、南無せんそぎょうよう道は、単に父母や祖先に対する礼道ではない。
 一、一息の空気、一滴の水、森羅三千生きとし生けるもの悉くわが父母ならざるはなく、われらの生活上の文物は、悉くこれ先人や隣人の汗の恩徳ならざるはない。
 一、また、黒・黄・白悉く一地球上の一体生存であり、血肉のつながりであり、父母兄弟である。故に相思い、相助け、相通じ、相養い、相敬う所の創造的大愛道を要望する本格(本番)的地球時代が今やって来た。
 一、あなたの生活…物質万能の競争生活即ち利己本位の原理より脱却して、創造的利他の行(大愛道)の源泉に立脚せられよ。
 一、その時(現時のけわしき地球上の暗黒に、あなたのこの正しき思念と行為は)あなたの人生とその生活に、祈らず願わずしてきらめく金の星となって現れる。

    父 母 孝 養
 南無先祖養道 仏道の要諦
    師 長 恭 敬  八万法蔵の要結

☆ あなたは燦く金の星

 一、地球の年令は、今三十八才(仏説)といわれている。その通りだと推して思う。従って、地球上のわれわれの円熟時代(本格―本番時代)が、これから始まる。即ち、新しい価値を求めての生活の流れが、変わって来はじめている。
 一、あなたはこの地球上の燦く金の星 である。青・壮・老を問わず。だから、単に一地域…一国的な、自己本位ではもういけない。
 一、そして神だ、仏だ、日蓮だではなおいけない。自己だ、自分だ、すべては自身だ。
 一、ここに、昭和五十二年…一九七七年より、いよいよ本格的地球時代の春の訪れがある。頌春だ頌春だ
   芽出度し芽出度し   合掌
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