「宝號誦持第223〜224号」
『あなたへの手紙…その4』（常不軽台学大士） （昭和三十七年十二月三十日）
☆ 『真実』のみが生命となる…真実なる生命は亡びない
新年のお慶びを申し上げます。
私達の教団の、青年部機関紙｢青年｣の新年創刊号ができました。
これは、私が永い間、夢に思っていたことであります。
しかし、機関紙とか新年創刊号とか立派そうに申しても、ご覧の通りその出来ばえは似もつかぬお粗末な、全く幼稚なものです。
この編集、其の他一切に就いては、私は一言の助言も干渉もいたしませんでした。何ういうようなものが、何ういうように書いてあったり、つくったりしているのか、最後までただの一度も聞いて見たり、のぞいて見たりした事もありません。全く彼等の、思いのままに任せました。ただ表題の「青年」の二字だけ彼らの要求に従って私が書いて与えました。
そして、これは、一度もこういう仕事をした経験のない、全くの素人の青年彼らの「誠意」のみによって出来たものです。と言うことは、虚飾や誇張などは絶対にいけない。「真実」のみが生命となる。そして真実なる生命は、決して決して滅亡(ほろび)がないからであります。真実なる生命は亡びないと言うことは、この真実に引きつけられて、立派なそれぞれの才能ある人々がこれから必ず自然に集まってくる事を信じているからであります。要するに、肝要は「真実」なる事であるからであります。
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☆ 素朴に生きる道を見つけてくれたことに涙…信仰とは真実に生活する事
半月あまりを経て、今日(十二月三十日)出来上がったようです。はじめて今日読ましていただきましたが、読みおわって私は涙が出て止め度がありませんでした。此の青年達は皆な永い間、私の手塩にかかるものです。その人となりの長短を私はよく知っております。それがよくもこの通り、素朴に純朴に生きる道を見つけてくれたと思うと、涙が出て涙が出て思わず彼らに掌(て)を合わせずにいられなかったのであります。
彼らの書いてある中には、ご覧の通り理屈めいた、阿弥陀如来や大日如来がどうの、南無妙法蓮華経が何うの、一念三千の法門が何うのなどには、一言もいっていないようです。
併し私は、こういう事が何うでもよいというのではありません。彼等の素朴なる信仰体験の中に、真実なる神仏が、おん宿りたまうのであることを悦ぶが故であります。何故なれは信仰とは、おがむ事でもなく、また、むずかしい理屈を知ることでもなくして、真実に生活する事であるからであります。
☆ 世界に君臨すべき統一的宗教が出現する予言…今日はその集束の時
いつも申すように、二十世紀の末期には、世界に君臨すべき統一的宗教が「出現」すべき事は、教主釈尊の御予言であり、この御予言を信仰して、その後の諸聖賢がそれぞれの時代に、世界の各地に出現されて、今日のための故に、不断懸命の御努力をなし残されているのであります。今日はその「集束の時」でありますことを、皆様はよくよく御理解下さらん事を私は切に祈ります。
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而して、昭和三十八年の新春初頭に当たって、私達の信じ仰ぐところの、この大乗の事業は、今日ようやく「萌芽」であるが、この萌芽は、日を重ねるに従って、後日必ず「大木」とは相成りましょう。私はこの事を私の命にかけて信じております。
何うか何うかこの偉大なるべき「生命の崩芽」を、ふみつぶさないよう、強烈な霜や風雪からお守り下さるよう、また、善き施肥をお忘れないよう、御理解と御援助を、私は心の底から伏してお願い申し上げます。
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やがて此の「青年」が空つく大木と成長して、.今度はあなたを、厳冬の強い風雪から守り、酷暑には清涼の樹蔭ともなって、あなたの生命を潤し、またあなたの大事な御子孫の不滅の繁栄を助けましょう。善因には必ず善果を将来するからであります。
昭和三十七年十二月三十日
浄妙教団主菅 菅原国明 合掌
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二伸 三十八年度新年初礼拝日
一月六日(日躍日)(午前十時〜十二時)です。
午後一時より新年宴会です。どうか御出席を願い上げます。
新年初頭に「御本営大御本尊」様に礼拝合掌することは、一年のもろもろの魔群を破砕する大功徳があります。
文理真正尊にして過上なし。 合掌謹白
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