(はじめに)
　無量義経、妙法蓮華経、佛説観普賢菩薩行法経の三つをあわせた三部十巻三十二品を三部経といいます。（法華経は、法師品第十に「我が所説の諸經　而も此の經の中に於て　法華最も第一なり」とありますように、無量千萬億ある釈尊所説の經典の中で、最も重要な經典であります。）
　経文（妙法蓮華経藥王菩薩本事品第23）に、
『我が滅度の後、後の五百歳の中、閻浮提に廣宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・龍・夜叉・鳩槃荼等に其の便を得せしむることなかれ』とあります。
　また、『妙法蓮華経囑累品第二十二』には、「我無量百千萬億阿僧祇劫に於て、是の得難き阿耨多羅三藐三菩提の法を修習せり。今以て汝等に付囑す。汝等應當に一心に此の法を流布して、廣く増益せしむべし。」 「汝等當に受持・読誦し廣く此の法を宣べて、一切衆生をして普く聞知することを得せしむべし。」
　とありますが、HP上での公開は、法華経を弘めるという意味で、とても意義のあることだと思います。今回三部経の全部を無料公開して、法華経に関心のある方のお役に立ちたいと念願しております。
　（注…この法華経は、平樂寺書店発行の『訓譯 妙法蓮華経並びに開結』と全く同じではありません。例えば、「供養…くよう」を「ぎょうよう」と読み替え、『佛説観普賢菩薩行法経』中の「大乗眞實の義」というのは、私の恩師のみ教えに従い、「大乗眞の實義」とし、また、『妙法蓮華経如来壽量品第十六』中の「我も亦為れ世の父」というのは、「我は亦為れ世の父」と読み替えています。その他、「行者…ぎょうじゃ」を「ぎょうしゃ」と読み替えています。詳しい説明はこちら）

（効能）
　○大乗方等経典(要結)の一部…入�~のお経…御宝體様を初めておまつりした時、御法名、総法号を送った時、また、枕経に読誦します。また、普段、時間のない時にもここだけは読誦します。
　○化城諭品第七の一部 (P168〜175)…淨めのお経…新築やお店、工場など、始める時の地鎮祭に読誦します。また、地面の因縁のお淨めとして、毎月一日と十五日に化城諭品第七の一部を読誦するということです。
　○提婆達多品第十二…恨みを取る経文…病気、高熱、体調不良時に読誦します。
　○如来�~力品第二十一…力をつける経文…試験や抽選会などの時に読誦します。
　○観世音菩薩普門品第二十五…念願の時の経文…念願する時に読誦します。

　☆ 普段は大乗方等経典《要結》の行法経と無量義経を読誦します。そして総法号や念願のある時に、朝晩のおつとめのお経巻に加えて、各経文を読誦します。総法号は懴悔回向唱（大乗方等経典要結の五ページ）の二行目、｢志す所の精霊｣の次に読み上げて、｢十方法界…｣と続けます。行法経は時間のある時は全巻、ない時は《要結》を読誦します。また、特別な念願（霊感のご順序をいただくなど）の時は、定時に三部経の行法経と無量義経十功�ｺ品第三に加えて、妙法蓮華経十二番、十八番二十番、二十一番、二十五番、二十六番、二十八番を続けて二十一日間読誦するということです。
　また、自己の修行として三部経(妙法蓮華経並びに開結)を読誦する場合は、一日一品ずつあげ、妙法蓮華経二十一番と二十二番、二十六番と二十七番をそれぞれ組み合わせて一日分とすると、ちょうど一ヶ月で三部経全巻を読誦できます。

　☆ 自己の修行として、毎日朝晩、恩師の仰せでもありますし、また、無学大士の告白書にも「祖先ノ法名ヲ悉ク取リ集メ、朝夕ニ礼拝ヲ行スル……」とありますように、自分の生活に合わせて、朝は六時前でも良いし、夜は九時でも十時でもどんなに遅くなってもいいですから、一日二回の読経（朝夕六時が理想ですが）をお勧めします。
　【経文では…『晝夜六時に十方の佛を禮し懴悔の法を行じ、大乗経を読み大乗経を誦し、大乗の義を思い大乗の事を念じ、大乗を持つ者を恭敬し養し、一切の人を視ること猶ほ佛の想の如くし、諸の衆生に於て父母の想の如くせよ。是の念を作し已りなば、普賢菩薩即ち眉間より大人相白毫の光明を放たん。…』（大乗方等経典《要結》P14-15）
　また、『晝夜六時に十方の佛を禮したてまつり、大乗経を誦し、第一義甚深の空法を思はば、一弾指の頃に百萬億阿僧祇劫の生死の罪を除却せん。…』（大乗方等経典《要結》P34-35）】となっています。
　大乗方等経典《要結》のうち、どこをあげるかということですが、恩師の晩年の御法座では、お導きの気持ちを起こすようにということで、「無量義経十功�ｺ品第三」を読誦するようにご指導されてましたので、私は主として、「身とは殺・盗・婬、心とは諸の不善を念ずる、……」（大乗方等経典《要結》P19）の部分と「無量義経十功�ｺ品第三」を読誦しています。
　なお、お経を上げる訳は、
「ご質問 65 ：お経を読むと何か良いことがありますか？」と「ご質問 105 ：読経や誦持宝號は必要ですか？ 多忙で時間がないのですが…」に書いてあります。
　自分が守ってこそ、経文に『三世の諸佛の守護したまふ所なり。衆魔群道得入すること、有ること無し。一切の邪見生死に壊敗せられず。……』（大乗方等経典《要結》P2）とありますように守護されます。そして功�ｺを実感できます。

（場面に応じて）
　☆入信時(入�~のお経)…大乗方等経典(要結)のうち、帰依文、懴悔勧請文、懴悔回向唱をあげて、同経典のP18の４行目から、P22の３行目までを読誦します。慣れてきたら、最初のページから無量義経十功�ｺ品第三まで読誦します。
　☆地鎮祭、地面の因縁…大乗方等経典（要結品）、化城諭品第七の一部、提婆達多品第十二（３回）
　☆病気、体の不調、解熱…大乗方等経典（要結品）、提婆達多品第十二（３回）を続けて読誦します。（時間があれば、常不輕菩薩品第二十、如來�~力品第二十一、観世音菩薩普門品第二十五、佛説観普賢菩薩行法経全巻も読誦します。）
　☆受験、抽選会やその他の念願…大乗方等経典（要結品）、提婆達多品第十二、如来�~力品第二十一、観世音菩薩普門品第二十五。
　☆ご法名、総法号をおくった時…大乗方等経典(要結)に加えて、妙法蓮華経提婆達多品第十二を三回読誦します。時間があれば、行法経は三部経の方をあげ、如来�~力品第二十一、観世音菩薩普門品第二十五も読誦します。（時間のない時は、大乗方等経典…要結のうち、帰依文、懴悔勧請文、懴悔回向唱をあげて、同経典のP18の４行目から、P22の３行目までを３回読誦し、同経典の無量義経十功�ｺ品第三をあげ、最後に提婆達多品第十二を読誦します。）
　☆枕経…人が亡くなったばかりの時は、入�~のお経（大乗方等経典・要結…P18の４行目から、P22の３行目まで）に加えて、妙法蓮華経提婆達多品第十二を読誦します。（不明な点はお問い合わせ下さい。）

　☆大御宝號（南無先祖養道な　む　せんそぎょうようどう）の「」(ぎょう)という字は、常不軽台学先生が天授開顕されたもので、「ともどもに」というのと、「おこなう」というのと、「敬いあう」という意味を重ね持たせた文字です。
　☆ 御宝號についての説明はこちらを、法華経血脈法統図についてはこちらをそれぞれご覧下さい。

---

目　次 （表示がおかしい時は、エッジの場合、左上のボタンを押せば直ります。リンク箇所にジャンプ後、プラウザ左上の「戻る」ボタンを押すと、元に戻ります。また、経文中の黒い下線のある部分にマウスカーソルを置くと、語句の意味が表示されます。語句の意味は巻末の法華経并開結字解を参照しています。経文中のページ数、段落は経巻の通りです。エッジで経文の文字を大きくする場合は、右上の「…」ボタンを押して、「ズーム」を125%くらいにすると見やすくなります。）

◎ 大乗方等経典(要結品)…宗教法人淨妙教団の朝夕のお勤めのお経巻です。ダウンロード無料です。

【１】無量義経（一巻三品）
　　�ｺ行品第一
　　説法品第二
　　十功�ｺ品第三
　　　　…大乗方等経典(要結品)に要文を収録。

【２】妙法蓮華経（八巻二十八品）
(1) 妙法蓮華経 巻一
　　序 品 第一
　　方便品第二
　　　　…大乗方等経典(要結品)に要文を収録。

(2) 妙法蓮華経　巻二
　　譬諭品第三
　　信解品第四

(3) 妙法蓮華経　巻三
　　藥草諭品第五
　　授記品第六
　　化城諭品第七

(4) 妙法蓮華経　巻四
　　五百弟子受記品第八
　　授學無學人記品第九
　　法師品第十
　　見寶塔品第十一

(5) 妙法蓮華経　巻五
　　提婆達多品第十二（全文）
　　勸持品第十三
　　安樂行品第十四
　　從地涌出品第十五

(6) 妙法蓮華経　巻六
　　如來壽量品第十六…大乗方等経典(要結品)に要文を収録。
　　分別功�ｺ品第十七
　　隨喜功�ｺ品第十八
　　法師功�ｺ品第十九

(7) 妙法蓮華経　巻七
　　常不輕菩薩品第二十
　　如來�~力品第二十一
　　囑累品第二十二
　　藥王菩薩本事品第二十三
　　妙音菩薩品第二十四

(8) 妙法蓮華経　巻八
　　観世音菩薩普門品第二十五
　　陀羅尼品第二十六
　　妙莊嚴王本事品第二十七
　　普賢菩薩勸發品第二十八

【３】佛説観普賢菩薩行法経（一巻一品）…大乗方等経典(要結品)に要文を収録。

【４】附録　法華経 字解

【５】参考のために
　　釋尊五時の説法
　　法華経継図

---

本　文

無上甚深微妙の法むじょうじんじんみみょう ほうは
百千萬劫にも遭遇たてまつること難まんごう　　あ　い　　　　　　　　　　かたし
我今見聞し受持することを得われいまけんもん じゅじ　　　　　　　　　えたり
願わくは如來の第一義を解ねが　　　にょらい だい 　ぎ　　げせん

収 録 経 文

【１】　無量義経

無量義経�ｺ行品第一
　　　　�ｺ行品第一 (P1)
是の如きを我聞きき。一時、佛、王舍城・耆闍崛山の中に住したまい、大比かく　ごと　　われき　　　　　　 じ ほとけ おうしゃじょう ぎしゃくせん なか　じゅう　　　　　　だい び
丘衆萬二千人と倶なりき。菩薩摩訶薩八萬人あり。天・龍･夜叉・乾闥婆･阿くしゅまん　　にん　とも　　 　　　ぼさつま かさつ　まんにん　　　てん りゅう やしゃ けんだつば 　あ
修羅・迦樓羅・緊那羅・摩羅伽あり。 諸 の比丘・比丘尼及び優婆塞・優しゅら　 か る ら 　きんなら　　ま ご ら が　　　　もろもろ び く　　び く におよ　う ばそく　　う
婆夷も倶なり。大轉輪王・小轉輪王・金輪・銀輪・諸輪の王・國王・王子ば　い　 とも　　　だいてんりんのう しょうてんりんのう こんりん ごんりん しょりん　おう　こくおう 　おうじ・
國臣・國民・國士・國女・國大長者、 各 眷屬百千萬數にして 自 ら圍遶せこくしん こくみん こくし　こくにょ こくだいちょうじゃ おのおのけんぞく まんしゅ　　 おのずか 　いにょう
ると、佛所に来詣して頭面に足を禮し、遶ること百千して、香を焼き華ぶっしょ らいけい　　ずめん みあし らい　　めぐ 　　　　　　そう　　　　こう 　た　はなを
散じ、種種に供養すること已つて、退いて一面に坐す。其の菩薩の名を、文さん　　しゅじゅ ぎょうよう 　　　　おわ　　　しりぞ　　　 めん 　ざ　　　 そ　　ぼさつ　 な　　　もん
殊師利法王子・大威�ｺ藏法王子・無憂藏法王子・大辯藏法王子・彌勒菩薩じゅし りほうおうじ　だいいとくぞうほうおうじ　む うぞうほうおうじ　だいべんぞうほうおうじ　みろくぼさつ・
導首菩薩・藥王菩薩・藥上菩薩・華幢菩薩・華光幢菩薩・陀羅尼自在王菩薩どうしゅぼさつ やくおうぼさつ やくじょうぼさつ　けどうぼさつ 　けこうどうぼさつ 　だ ら に じざいおうぼさつ･
觀世音菩薩・大勢至菩薩・常精進菩薩・寶印首菩薩・寶積菩薩・寶杖菩薩･かんぜおんぼさつ　だいせいしぼさつ じょうしょうじんぼさつ ほういんしゅぼさつ ほうしゃくぼさつ ほうじょうぼさつ
　　　　�ｺ行品第一 (P2〜3)
越三界菩薩・摩羅菩薩・香象菩薩・大香象菩薩・師子吼王菩薩・師子遊おつ　がいぼさつ　び まばつらぼさつ こうぞうぼさつ だいこうぞうぼさつ し しくおうぼさつ　　し し ゆ
戯世菩薩・師子奮迅菩薩・師子精進菩薩・勇鋭力菩薩・師子威猛伏菩薩・莊　け せ ぼさつ　 し しふんじんぼさつ しししょうじんぼさつ　ゆえりきぼさつ　 ししいみょうぶくぼさつ しょう
嚴菩薩・大莊嚴菩薩という。是の如き等の菩薩摩訶薩八萬人倶なり。是の諸　ごんぼさつ だいしょうごんぼさつ　　　　かく　ごと 　ら　　ぼさつ ま かさつ まんにんとも　　　 こ　もろもろ
の菩薩、皆是れ法身の大士ならざることなし。戒・定・慧・解脱・解脱知見ぼさつ　みなこ　ほっしん だいじ 　　　　　　　　　　　　かい じょう　え 　げだつ　げだつちけん
の成就せる所なり。其の心禪寂にして、常に三昧に在つて、恬安憺怕に無為じょうじゅ　 ところ　　　　そ こころぜんじゃく　　　　つね　　 まい 　あ 　　　　てんなんたんぱく　む い
無欲なり。顛倒亂想、復入ることを得ず。靜寂清澄に志玄虚漠なり。之を守むよく　　　　てんどうらんそう またい　　　　　　　 え じょうじゃくしょうちょう しげんこまく　　　 これ 　まも
つて動ぜざること億百千劫、無量の法門 悉 く現在前せり。大智慧を得て諸どう　　　　　　　 おく 　　ごう　むりょう ほうもんことごと げんざいぜん　　　 だいち え 　　え 　しょ
法を通達し､性相の眞實を曉了し分別するに､有無長短、明現顯白なり。又ほう　つうだつ　 しょうそう しんじつ ぎょうりょう ふんべつ 　　　　うむちょうたん みょうげんけんびゃく　　また
善く 諸 の根性欲を知り、陀羅尼・無礙辯才を以て、諸佛の轉法輪、隨順しよ もろもろ こんじょうよく し 　　　だ ら に　　むげべんざい　もっ　　しょぶつ てんぼうりん ずいじゅん
て能く轉ず。微�H先ず堕ちて以て欲塵を淹し、涅槃の門を開き解脱の風を扇よ　 てん　　　みたいま　　お 　　もっ　よくじん ひた　　　ねはん もん　ひら　げだつ　かぜ　あお
いで、世の悩熱を除き法の清涼を致す。次に甚深の十二因縁を降らして、用よ　 のうねつ　のぞ　ほう しょうりょう いた　 つぎ　じんじん 　　　いんねん　ふ　　　　　　もっ
て無明・老・病・死等の猛盛熾然なる苦聚の日光に灑ぎ、爾して乃ち洪に無むみょう ろう びょう　しとう みょうじょうしねん　 くじゅ　にっこう　そそ　　しこう　 すなわ おおい 　む

上の大乗を注いで、衆生の諸有の善根を潤漬し、善の種子を布いて功�ｺの田じょう だいじょう そそ　　 しゅじょう しょう 　ぜんごん　にんし　　　ぜん　しゅじ 　　し 　　　くどく　でん
に遍じ、普く一切をして菩提の萠を發さしむ。智慧の日月・方便の時節・大へん　 あまね　 さい 　　　　ぼだい　め 　おこ　　　　　 ち え　にちがつ ほうべん じせつ　だい
乗の事業を扶蔬増長して、衆をして疾く阿耨多羅三藐三菩提を成じ、常住のじょう じぎょう ふそじょうちょう　　しゅ　　　　 と　　あのくた ら　みゃく　ぼだい じょう　じょうじゅう
快樂、微妙眞實に、無量の大悲、苦の衆生を救わしむ。是れ 諸 の衆生の眞けらく　みみょうしんじつ　 むりょう だいひ　　く　しゅじょう すく 　　　　　こ もろもろ しゅじょう しん
善知識、是れ 諸 の衆生の大良�ｓc、是れ 諸 の衆生の請せざるの師、是ぜんちしき　　こ もろもろ しゅじょう だいろうふくでん　 こ　もろもろ しゅじょう しょう　　　　　し　　　これ
　諸 の衆生の安穏の樂處・救處・護處・大依止處なり。處處に衆生の爲に大もろもろ しゅじょう あんのん らくしょ　 くしょ 　ごしょ 　だいえ ししょ　　　　しょしょ しゅじょう ため　だい
良導師・大導師と作る。能く衆生の盲いたるが爲には而も眼目を作し、聾ろうどうし だいどうし 　な　　　 よ しゅじょう めし　　　　　ため　　 しか げんもく　な　　りょう・
・の者には耳・鼻・舌を作し、諸根毀缺せるをば能く具足せしめ、顛狂ぎ　　あ　 もの　　　に　　び 　ぜつ　 な 　　しょこんきけつ　　　　　 よ 　ぐそく　　　　　てんのう
荒亂なるには大正念を作さしむ。船師・大船師なり、群生を運載し、生死こうらん　　　　だいしょうねん な 　　　　　　せんし　だいせんし　　　　ぐんじょう うんさい 　しょうじの
河を渡して涅槃の岸に置く。醫王・大醫王なり、病相を分別し藥性を曉了しかわ　わた　　　ねはん　きし　　お　　　 いおう　だいいおう 　　びょうそう ふんべつ やくしょう ぎょうりょう
て、病に隨つて藥を授け、衆をして藥を服せしむ。調御・大調御なり、 諸　やまい したが 　くすり さず 　　しゅ　　　 くすり ふく　　　　　じょうご だいじょうご　　　もろもろ
の放逸の行なし。猶、象馬師の能く調うるに調わざることなく、師子の勇猛　ほういつ ぎょう　　なお　ぞうめ し　　よ　ととの　　 ととの 　　　　　　　　　　し し　ゆうみょう
　　　　�ｺ行品第一 (P4〜5)
なる、威、衆獣を伏して沮壞すべきこと難きがごとし。菩薩の諸波羅蜜に遊い　しゅじゅう ふく　　そ え　　　　　　　かた　　　　　　　　 ぼさつ　しょは らみつ 　ゆ
戯し､如来の地に於て堅固にして動ぜず。願力に安住して廣く佛國を淨め､久け　　にょらい　じ　 おい　けんご　　　　どう　　　 がんりき あんじゅう　ひろ　ぶっこく きよ 　ひさ
しからずして阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得べし。是の諸の菩薩摩訶あのくた ら みゃく　ぼだい じょう　　　　　　う 　　　　こ もろもろ ぼさつま か
薩、皆斯の如き不思議の�ｺあり。その比丘の名を大智舍利弗・�~通目連･さつ みなかく ごと 　ふ し ぎ　 とく　　　　　　　び　く 　な だいちしゃりほつ じんづうもっけんれん
慧命須菩提･摩訶迦旋延･彌多羅尼子富樓那・阿若陳如・天眼阿那律・持えみょうしゅぼだい まかかせんねん み た ら に し ふ る な　あにゃきょうぢんにょ てんげんあなりつ　じ
律優婆離・侍者阿難・佛子羅雲・優波難佗･離波多・劫賓那・薄拘羅・阿周　りつうば り　 じしゃあなん ぶっしらうん　 う ばなんだ り は た　こうひんな 　は く ら　あしゅう
陀・莎伽陀・頭陀大迦葉・優樓頻螺迦葉・伽耶迦葉・那提迦葉という。是 だ　　しゃか だ　　ず だだいかしょう　う る びんらかしょう　が やかしょう　なだいかしょう 　　　　かくの
如き等の比丘萬二千人あり。皆阿羅漢にして、 諸 の結漏を盡くして復縛著　ごと　ら　　び くまん　　にん　　　　みなあらかん　　　　もろもろ　けつろ 　つ　　　またばくじゃく
なく、眞正解脱なり。爾の時に大莊嚴菩薩摩訶薩、遍く衆の坐して 各 定意　しんしょうげだつ　　　　 そ　とき だいしょうごんぼさつまかさつ あまね しゅ 　ざ　　おのおのじょうい
なるを觀じ已つて、衆中の八萬の菩薩摩訶薩と倶に、座より而も起つて佛所かん おわ 　　　しゅちゅう　まん　ぼさつま かさつ　とも　　　ざ　　 しか 　た　　ぶっしょ
に来詣し、頭面に足を禮し遶ること百千して、天華・天香を焼散し、天衣らいけい　　ずめん みあし らい　めぐ　　　　　　　そう　　　　てんげ てんこう しょうさん 　　てんね・
天瓔珞・天無價寶珠・上空の中より旋轉して来下し、四面に雲のごとく集てんようらく てんむげほうじゅ じょうくう なか　 せんでん 　　らいげ　　　　 めん　くも 　　　　あつまつ

て而も佛に 獻 る。天厨・天鉢器に天百味充滿盈溢せる、色を見香を聞しか ほとけ たてまつ　 てんちゅう てんばっき てんひゃくみじゅうまんよういつ　 しき　　みこう　　かぐに
自然に飽足す。天幢・天旛・天軒蓋・天妙樂具處處に安置し、天の伎樂を作じねん　ほうそく　　てんどう てんばん てんこんがい てんみょうらくぐしょしょ あんち　 てん 　ぎがく　　な
して佛を娯樂せしめたてまつり、即ち前んで胡跪し合掌し、一心に倶共に聲ほとけ ごらく　　　　　　　　　　　　すなわ すす　　　こ き　がっしょう　　　しん 　と も 　こえ
を同うして、偈を説いて讃めて言おなじ　　　　　げ　 と 　　　ほ　　　もうさく
　大いなる哉大悟大聖主 垢なく染なく所著なし 天･人･象･馬の調御師 道風�ｺ　おお　　かなだいごだいしょうしゅ く　　 ぜん　　しょじゃく 　てん にん ぞう　め　じょうごし どうふうとく
　香一切に薫じ　智恬かに情泊かに慮凝靜なり　意滅し識亡して心亦寂なこう　さい　くん　　　 ちしず　　じょうしず　りょぎょうじょう　　　い めっ　しきもう 　こころまたじゃくり
　　永く夢妄の思想念を断じて　復諸大陰入界なし　其の身は有に非ず亦無なが　むもう　しそうねん　だん　　またしょだいおんにゅうかい　　 そ 　み　　う　 あら　また む
　に非ず　因に非ず縁に非ず自他に非ず　方に非ず圓に非ず短長に非ず　出あら　　いん　あら　えん　あら　 じ た　 あら　　 ほう　あら えん　あら たんちょう あら　しゅつ
　に非ず没に非ず生滅に非ず　造に非ず起に非ず爲作に非ず　坐に非ず臥あら もつ あら しょうめつ あら　　ぞう　あら　き　 あら　 い さ 　あら 　　ざ　 あら 　がに
　非ず行住に非ず　動に非ず轉に非ず閑靜に非ず　進に非ず退に非ず安危あら ぎょうじゅう あら　 どう　あら　てん 　あら げんじょう あら　　 しん　あら　たい　あら 　あんきに
　非ず　是に非ず非に非ず得失に非ず　彼に非ず此に非ず去来に非ず　青あら　　 ぜ　 あら　 ひ 　あら とくしつ　あら 　　ひ　 あら　 し　あら　 こらい　あら　しょうに
　非ず黄に非ず赤白に非ず　紅に非ず紫種種の色に非ず　戒・定・慧・解あら　おう　あら しゃくびゃく あら　　く　 あら 　ししゅじゅ　しき　あら　　かい　じょう　え 　　げ・
　　　　�ｺ行品第一 (P6〜7)
　知見より生じ　三昧・六通・道品より發し　慈悲・十力・無畏より起ちけん　　しょう　　　　まい　　つう　どうぼん　　 ほっ　　　じ ひ じゅうりき　む い　　　おこり
　衆生善業の因縁より出でたり　示して丈六紫金の暉を為し　方整照曜としゅじょうぜんごう いんねん　　 い　　　　　　しめ　　じょう　 しこん　ひかり　な　ほうしょうしょうようし
　て甚だ明徹なり　豪相月のごとく旋り項に日の光あり　旋髪紺青にして頂　はなは みょうてつ　　　ごうそうつき　　　　　 めぐ うなじ　ひ　ひかり　　　せんばつこんじょう 　いただき
　に肉髻あり　淨眼明鏡のごとく上下にぎ　眉紺舒にして方しき口頬にっけ　　　じょうげんみょうきょう 　　　じょうげ　まじろ　　みしょうこんじょ 　　　ただ 　　くきょうな
　り　唇舌赤好にして丹華の若く　白歯の四十なる猶お珂雪のごとし　額廣　しんぜつしゃっこう　　 たんげ 　ごと　 びゃくし 　　　　　　　な　　かせつ　　　　　　ひたいひろ
　く鼻修く面門開け　胸に萬字を表して獅子の臆なり　手足柔にして千輻はななが めんもんひら　 むね　まんじ　ひょう　　 し し　　むね 　　しゅそくにゅうなん 　　　　ぷく
　を具え　腋掌合縵あつて内外に握れり　臂修肘長にして指直く繊し　皮膚そな　やくしょうごうまん　　 ないげ　　にぎ　　　 ひしゅちゅうちょう　 ゆびなお　ほそ 　　　ひ ふ
　細にして毛右に旋れり　踝膝露現し陰馬藏にして　細筋骨鹿脹なさいなん　　　 け みぎ　めぐ 　　　　かしつろげん　おんめぞう　　　　さいこんさこつろくせんちょうり
　　表裏映徹し淨くして垢なし　濁水も染むるなく塵を受けず　是の如き等ひょうりようてつ　きよ 　　　 あか 　　　じょくすい　そ　　　　　　ちり 　う　　　　 かく　ごと　　ら
　の相三十二あり　八十種好見るべきに似たり　而も實には相非相の色そう　　　　　　　　　 しゅごうみ 　　　　　 に　　　　しか　じつ　　そうひそう しきなし
　　一切の有相眼の對絶せり　無相の相にして有相の身なり　衆生身相の相さい　うそうまなこ たいぜつ　　　　むそう　そう　　　　 うそう 　み　　　しゅじょうしんそう そう
　も亦然なり　能く衆生をして歡喜し禮して　心を投じ 敬 を表して慇懃またしか　　　　よ 　しゅじょう　　　かんぎ 　らい 　　　こころ　とう うやまい ひょう 　おんごんな

　ることを成ぜしむ　是れ自高我慢の除こるに因つて　是の如き妙色のじょう　　　　　こ 　じこうがまん　のぞ　　　　　よ 　　　　かく ごと みょうしき 　みを
　成就したまえり　今我等八萬の衆　倶に皆稽首して 咸 く　善く思想心意じょうじゅ　　　　　　いまわれら　まん　しゅ　とも みなけいしゅ　　ことごと　　よ 　しそうしんい
　識を滅したまえる　象馬調御無著の聖に歸命したてまつる　稽首して法色しき　めっ　　　　　　　ぞうめじょうごむぢゃく しょう きみょう　　　　　　　　 けいしゅ 　ほうしき
　身　戒・定・慧・解・知見聚に歸依したてまつる　稽首して妙種相に歸依しん かい じょう　え　　げ　　ちけんじゅ　き え　　　　　　　　　　けいしゅ　みょうしゅそう 　き え
　したてまつる　稽首して難思議に歸依したてまつる　梵音雷震のごとく響けいしゅ　 なんしぎ　　き え　　　　　　　　　ぼんのんらいしん 　　　ひびき
　八種あり　微妙清淨にして甚だ深遠なり　四諦・六度・十二縁　衆生の心しゅ　　　みみょうしょうじょう　はなは じんのん 　　　　　たい　　　ど 　　　　えん しゅじょう しん
　業に隨順して轉じたもう　若し聞くことあるは意開けて　無量生死の衆結ごう ずいじゅん　てん　　　　　　　 も　　き 　　　　　　　こころひら　　むりょうしょうじ しゅけつ
　断ぜざることなし　聞くことあるは或は須陀　斯陀・阿那・阿羅漢　無だん　　　　　　　　　　　き　　　　　　　　あるい しゅだおん　し だ　　あ な　　あらかん　　む
　漏無爲の縁覺處　無生無滅の菩薩地を得　或は無量の陀羅尼　無礙の樂説　ろ む い　えんがくしょ むしょうむめつ ぼさつぢ　　え　あるい むりょう だ ら に　　む げ　ぎょうせつ
　大辯才を得て　甚深微妙の偈を演説し　遊戯して法の清渠に澡浴し　或だいべんざい え　　じんじんみみょう げ　えんぜつ　　　ゆ け 　　ほう しょうこ　そうよく　あるいは
　踊り飛騰して�~足を現じ　水火に出没して身自由なり　如来の法輪相是おど　ひとう　　　じんそく げん 　　すいか　しゅつもつ　　 み じゆう　　　にょらい ほうりんそうかくの
　如し　清淨無變にして思議し難し　我等 咸 く復共に稽首して　法輪轉ごと　しょうじょうむへん　　　 し ぎ　　がた　　われらことごと またとも けいしゅ　　　ほうりんてんじ
　　　　�ｺ行品第一 (P8〜9)
　たもうに時を以てするに歸命したてまつる　稽首して梵音聲に歸依とき　も　　　　　　 きみょう　　　　　　　　　けいしゅ 　ぼんのんじょう き　えしたて
　まつる　稽首して縁・諦・度に歸依したてまつる　世尊往昔の無量劫にけいしゅ　 えん　たい 　ど　　き え　　　　　　　　　　せそんおうじゃく むりょうこう
　勤苦に衆の�ｺ行を修習して　我人･天･龍�~王の爲にし　普く一切の諸の衆ねんごろ もろもろ とくぎょう しゅしゅう われにん でん りゅうじんのう ため　　　あまね　さい もろもろ しゅ
　生に及ぼしたまえり　能く一切の 諸 の捨て難き　財寶妻子及び國城を捨じょう およ　　　　　　　　　 よ　　　さい もろもろ　す 　がた　　ざいほうさいしおよ こくじょう す
　てて　法の内外に於て悋む所なく　頭目髓脳 悉 く人に施せり　諸佛の清ほう　ないげ　 おい　おし ところ　　　ずもくずいのうことごと ひと ほどこ 　　しょぶつ しょう
　淨の禁を奉持して　乃至命を失えども毀傷したまわず　若し人刀杖をじょう きん　ぶ じ　　　　 ないしいのち うしな　　　きしょう　　　　　　　　も　ひととうじょうもつ
　て来つて害を加え　悪口罵辱すれども終に瞋りたまわず　劫をて身を挫きた　 がい　くわ　　あっく めにく 　　　　つい いか 　　　　　　　こう　へ　　み　くだ
　けども倦惰したまわず　晝夜に心を攝めて常に禪にあり　遍く一切の 衆　けんだ　　　　　　　　ちゅうや こころ おさ 　　つね　ぜん　　　　 あまね　　さい もろもろ
　の道法を學して　智慧深く衆生の根に入りたまえり　是の故に今自在の力　どうほう がく 　　　ち えふか しゅじょう こん い　　　　　　　　 こ 　ゆえ　いまじざい ちから
　を得て　法に於て自在にして法王と爲りたまえり　我復 咸 く共倶に稽首え　　　 ほう おい 　じざい　　　 ほうおう　な 　　　　　　　われまたことごと　と も けいしゅ
　して　能く 諸 の勤め難きを勤めたまえるに歸依よ　もろもろ つと　がた　　つと　　　　　　　　　き えしたてまつる

　　　　ページトップへ戻る　法華経の目次へ戻る　法華経字解のページへ

　南無先祖養道なむせんそぎょうようどう（三唱）

無量義経説法品第二
　　　　説法品第二 (P9)
爾の時に大莊嚴菩薩摩訶薩、八萬の菩薩摩訶薩と、是の偈を説いて佛を讃そ　とき だいしょうごんぼさつまかさつ　　まん 　ぼさつまかさつ　　　こ　　げ　　と 　　ほとけ 　ほめ
たてまつること已つて、倶に佛に白して言さく、世尊、我等八萬の菩薩の衆おわ　　　とも ほとけ もう　　もう　　　　せそん　われら　まん　ぼさつ　しゅ、
今者如来の法の中に於て、諮問する所あらんと欲す。不審、世尊愍聴を垂いまにょらい　ほう　なか　おい　　 しもん　　ところ　　　　　ほっ　　いぶかし せそんみんちょう たれ
たまいなん否や。佛、大莊嚴菩薩及び八萬の菩薩に告げて言わく、善哉善いな　ほとけ だいしょうごんぼさつおよ　まん　 ぼさつ 　つ　　 のたま 　　ぜんざいぜん
哉、善男子、善く是れ時なることを知れり、汝が所問を 恣 にせよ。如來久ざい　ぜんなんし　よ　　こ　 とき 　　　　　　　し　　　なんじ しょもん ほしいまま　　　にょらいひさ
しからずして當に般涅槃すべし。涅槃の後も、普く一切をして復餘の 疑 無まさ はつねはん　　　　　　ねはん のち　　あまね　　さい　　　　またよ うたがいな
からしめん。何の所問をか欲する、便ち之を説くべし。是に大莊嚴菩薩、なん しょもん　　ほっ　　　すなわ これ 　と　　　　　ここ だいしょうごんぼさつ八
萬の菩薩と、即ち共に聲を同うして佛に白して言さく、世尊、菩薩摩訶薩疾まん　ぼさつ　 すなわ とも　こえ おなじ 　　ほとけ もう　　もう　　　　せそん　ぼさつま かさつと
く阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得んと欲せば、應當に何等の法門を修あのくた ら みゃく ぼだい じょう　　　　　　え　　　ほっ　　　　ま さ　なんら ほうもん しゅ
行すべき、何等の法門か能く菩薩摩訶薩をして疾く阿耨多羅三藐三菩提を成　ぎょう　　　 なんら　ほうもん　よ　　ぼさつまかさつ　　　　と 　あのくた ら　みゃく ぼだい じょう
　　　　説法品第二 (P10〜11)
ぜしむるや。佛、大莊嚴菩薩及び八萬の菩薩に告げて言わく、善男子ほとけ だいしょうごんぼさつおよ まん 　ぼさつ　 つ 　　のたま　　　ぜんなんし、一の
法門あり、能く菩薩をして疾く阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得ほうもん　　　よ　　ぼさつ　　　　と　　あのくたら　みゃく ぼだい じょう　　　　　　　えせしむ。
若し菩薩あつて是の法門を學せば、即ち能く阿耨多羅三藐三菩提を得ん。世も　　ぼさつ　　　　こ　ほうもん　がく　　　すなわ よ　　あのくた ら　みゃく ぼだい　 え 　　　せ
尊、是の法門とは號を何等と字くる。其の義如何、菩薩如何が修行せん。佛そん　こ　 ほうもん 　　な　　なんら　なづ　　　　 そ　　ぎ いかん 　ぼさついかん　しゅぎょう 　ほとけ
の言わく、善男子、是の一の法門をば名けて無量義と爲す。菩薩、無量義のたま　　 ぜんなんし　　こ 　　　 ほうもん　　なづ 　　むりょうぎ　　な　　　ぼさつ　むりょうぎを
修學することを得んと欲せば、應當に一切諸法は 自ら本・來・今、性相空　しゅがく　　　　　　 え　　　ほっ 　　　　ま さ　　さいしょほう おのずか ほん らい こん しょうそうくう
寂にして無大・無小・無生・無滅・非住・非動・不進・不退、猶お虚空の如じゃく　　　むだい 　むしょう むしょう むめつ　ひじゅう ひどう　 ふしん　 ふたい 　な 　こくう　ごと
く二法あることなしと觀察すべし。而るに 諸 の衆生、虚妄に是は此是は彼ほう　　　　　　　　　かんさつ　　　　　しか　もろもろ しゅじょう こもう　これ　しこれ　　ひ、
是は得是は失と横計して、不善の念を起し 衆 の悪業を造つて六趣に輪廻これ とくこれ しつ　おうけい　　　　ふぜん　ねん　おこ もろもろ あくごう つく　　　　しゅ　りんねし、
　諸 の苦毒を受けて、無量億劫自ら出ずること能わず。菩薩摩訶薩、是の如もろもろ　くどく　 う　　　　むりょうおっこうみずか い　　　　　あた　　　　　ぼさつまかさつ　かく　ごと
く諦かに觀じて、憐愍の心を生じ大慈悲を發して將に救拔せんと欲し、又復あきら　 かん 　　　れんみん こころ しょう だいじひ 　おこ 　　まさ　 くばつ　　　　ほっ 　またまた
深く一切の諸法に入れ。法の相是の如くして是の如き法を生ず。法の相是ふか　　さい　しょほう　い　　　ほう　そうかく ごと　　　　かく　ごと　ほう しょう　　ほう そうかくの

如くして是の如き法を住す。法の相是の如くして是の如き法を異す。法の相ごと　　　 かく　ごと　ほう じゅう　　ほう　そうかく ごと　　　　かく　ごと　ほう 　い　　　ほう　そう
是の如くして是の如き法を滅す。法の相是の如くして能く悪法を生ず。法かく ごと　　　　かく　ごと　ほう　めっ 　　ほう　そうかく ごと 　　　　よ　あくほう しょう　　ほうの
相是の如くして能く善法を生ず。住・異・滅も亦復是の如し。菩薩是の如そうかく ごと 　　　　よ　ぜんぽう しょう　　じゅう い　 めつ またまたかく　ごと　　　ぼさつかく ごとく
四相の始末を觀察して 悉 く遍く知り已つて、次に復諦かに一切の諸法は念そう　しまつ　かんさつ　　ことごとあまね し　 おわ　　　　つぎ またあきら　　　さい しょほう　ねん
念に住せず新新に生滅すと觀じ、復即時に生・住・異･滅すと觀ぜよ。是の如ねん じゅう 　しんしん しょうめつ　 かん　　またそくじ しょう じゅう　い　めっ　　かん　　　　かく　ごと
く觀じ已つて衆生の 諸 の根性欲に入る。性欲無量なるが故に説法無量なかん　おわ　 しゅじょう もろもろ こんじょうよく い　 しょうよくむりょう 　　　ゆえ　せっぽうむりょうり。
説法無量なるが故に義も亦無量なり。無量義とは一法より生ず。其の一法せっぽうむりょう　　ゆえ　　ぎ 　またむりょう　　　むりょうぎ　　　　ぽう　　しょう 　　そ　　　ぽうと
は即ち無相なり。是の如き無相は相なく、相ならず、相ならずして相すなわ むそう　　　 かく　ごと 　むそう　そう　　　　そう　　　　　 そう 　　　　　　そうなきを
名けて實相とす。菩薩摩訶薩、是の如き眞實の相に安住し已つて、發する所なづ　　じっそう　　　　　ぼさつま かさつ　かく　ごと　しんじつ　そう あんじゅう おわ　　　　ほっ 　ところ
の慈悲、明諦にして虚しからず。衆生の所に於て眞に能く苦を拔く。苦既じ ひ　みょうたい　　　むな　　　　　　しゅじょう ところ おい まこと よ　　く　　ぬ　　　くすでに
拔き已つて、復爲に法を説いて、 諸 の衆生をして快樂を受けしむ。善男子ぬ　 おわ 　　　またため ほう　と 　　　もろもろ しゅじょう　　 けらく 　う　　　　　ぜんなんし、
菩薩若し能く是の如く一切の法門無量義を修せん者、必ず疾く阿耨多羅三藐ぼさつも　　よ 　かく　ごと　　さい ほうもんむりょうぎ しゅ　　もの かなら　 と 　あのくた ら みゃく
　　　　説法品第二 (P12〜13)
三菩提を成ずることを得ん。善男子、是の如き甚深無上大乗無量義經は、文ぼだい　じょう 　　　　　　　え　　　ぜんなんし かく ごと じんじんむじょうだいじょうむりょうぎきょう もん
理眞正に尊にして過上なし。三世の諸佛の共に守護したもう所なり。衆魔群りしんしょう そん　　　 かじょう　　　　　ぜ　しょぶつ　とも　しゅご 　　　　　ところ　　　しゅまぐん
道、得入することあることなく、一切の邪見生死に壞敗せられず。是の故どう とくにゅう　　　　　　　　　　　　　　　さい じゃけんしょうじ　えはい 　　　　　　　こ　ゆえに
善男子、菩薩摩訶薩若し疾く無上菩提を成ぜんと欲せば、應當に是の如き甚ぜんなんし　ぼさつま かさつも　　と　 むじょうぼだい じょう　　　ほっ 　　　　ま さ　かく　ごと　じん
深無上大乗無量義經を修學じんむじょうだいじょうむりょうぎきょう しゅがくすべし。
爾の時に大莊嚴菩薩、復佛に白して言さく、世尊、世尊の説法不可思議そ　　とき だいしょうごんぼさつ またほとけ もう　　もう　　　　　せそん　 せそん　せっぽうふ か　し　ぎなり。
衆生の根性亦不可思議なり。法門解脱亦不可思議なり。我等、佛の所説の諸しゅじょう こんじょうまたふかしぎ　　　　ほうもんげだつまたふ か し ぎ　　　　　 われら　ほとけ しょせつ　しょ
法に於て復疑難なけれども、而も 諸 の衆生迷惑の心を生ぜんが故に、重ほう　おい　またぎなん　　　　　　　　しか もろもろ しゅじょうめいわく こころ しょう　　 ゆえ 　　かさね
て世尊に諮いたてまつる。如來の得道より已來四十餘年、常に衆生の爲に諸せ そん　 と　　　　　　　　　　にょらい とくどう　　このかた　　 よねん つね しゅじょう ため　しょ
法の四相の義・苦の義・空の義・無常・無我・無大・無小・無生・無滅ほう　　そう　　ぎ　　く　　ぎ 　くう　 ぎ　　むじょう　む が 　　むだい　むしょう むしょう　むめつ・一
相・無相・法性・法相・本來空寂・不來・不去・不出・不没を演説そう　 むそう ほっしょう ほっそう ほんらいくうじゃく ふらい　　ふ こ　　ふしゅつ　ふもつ　えんぜつしたもう。
若し聞くことある者は、或は法・頂法・世第一法・須陀果・斯陀含果も　　 き　　　　　　　もの 　あるい なんぽう ちょうほう せだい　ぽう　しゅだおんか　 し だ ごんか・

阿那含果。阿羅漢果・辟支佛道を得、菩提心を發し、第一地・第二地・第あ なごんか　　あ らかんが　びゃくしぶつどう え 　ぼだいしん おこ　　だい 　ち　 だい 　ぢ　だい三
地に登り、第十地に至りき。往日説きたもう所の諸法の義と今説きたもう所ぢ　 のぼ　　だい　 ぢ 　いた 　　　むかしと 　　　　ところ しょほう　ぎ　いまと 　　　　ところ
と、何等の異ることあれば、而も甚深無上大乗無量義經のみ菩薩修行せば必　なんら　ことな　　　　　　　　　しか じんじんむじょうだいじょうむりょうぎきょう ぼさつしゅぎょう　かなら
ず疾く無上菩提を成ずることを得んと言う、是の事如何。唯願わくは世尊と　 むじょうぼだい じょう　　　　　　 え 　　のたも　　こ　　じいかん　ただねが　　　　せそん、
一切を慈哀して廣く衆生の爲に而も之を分別し、普く現在及び未來世に法さい　じあい　　 ひろ しゅじょう ため　しか　これ　ふんべつ　 あまね げんざいおよ　みらいせ 　ほうを
聞くことあらん者をして、餘の疑網無からしめたまえ。是に佛、大莊嚴菩薩　き　　　　　　　　　もの　　　　　　よ　　ぎもうな　　　　　　　　　　　ここ ほとけ だいしょうごんぼさつ
に告げたまわく、善哉善哉、大善男子、能く如来に是の如き甚深無上大乗微　つ　　　　　　　　ぜんざいぜんざい だいぜんなんし　　よ　にょらい かく ごと じんじんむじょうだいじょうみ
妙の義を問えり。當に知るべし、汝能く利益する所多く、人･天を安樂し苦みょう ぎ　 と 　　　　まさ　 し　　　　　なんじよ　 りやく　ところおお　　にん でん あんらく 　くの
衆生を拔く。眞の大慈悲なり、眞實にして虚しからず。是の因縁を以て、必しゅじょう ぬ　　しん 　だいじひ　　　　しんじつ 　　　むな　　　　　　　こ　いんねん　もっ　かなら
ず疾く無上菩提を成ずることを得ん。亦一切の今世・来世の諸有の衆生をと　　むじょうぼだい じょう　　　　　　え　　 また　さい　こんぜ 　らいせ　しょう 　しゅじょうし
て、無上菩提を成ずることを得せしめん。善男子、我先に道場菩提樹下に端むじょうぼだい じょう　　　　　　 え　　　　　　　ぜんなんし われさき どうじょうぼだいじゅげ たん
坐すること六年にして、阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得たり。佛眼ざ　　　　　　　ねん　　　　　 あのくた ら　みゃく ぼだい じょう　　　　　　 え 　　　ぶつげんを
　　　　説法品第二 (P14〜15)
以て一切の諸法を觀ずるに、宣説すべからず。所以は如何、 諸 の衆生の性　もっ　　さい　しょほう かん 　　　　　せんぜつ　　　　　　　　 ゆ え　いかん もろもろ しゅじょう しょう
欲不同なることを知れり。性欲不同なれば種種に法を説きき。種種に法を説よくふどう　　　　　　 し 　　　しょうよくふどう　　 しゅじゅ　ほう　と　　　　しゅじゅ　ほう 　と
くこと方便力を以てす。四十餘年には未だ眞實を顯さず。是の故に衆生の得ほうべんりき もっ 　　　　　　よねん　　 いま しんじつ あらわ　　　　こ　ゆえ しゅじょう とく
道差別して、疾く無上菩提を成ずることを得ず。善男子、法は譬えば水の能どうしゃべつ　　　と　むじょうぼだい じょう　　　　　　え　　ぜんなんし　ほう　たと　　みず　　よ
く垢穢を洗うに、若しは井、若しは池、若しは江、若しは河、渓・渠・大海く え　あら　　　　も　　 せい　も　　　ち　　も　　こう 　も　　　か　けい　こ だいかい、
皆 悉 く能く諸有の垢穢を洗うが如く、其の法水も亦復是の如し、能く衆生　みなことごと よ　しょう　 く え　　あら 　　ごと　　　そ　ほっすい またまたかく ごと 　　よ　しゅじょう
の 諸 の煩悩の垢を洗う。善男子、水の性は是れ一なれども江・河・井・池もろもろ ぼんのう あか　あら 　ぜんなんし　みず しょう こ 　　　　　　　　こう　が　 せい 　ち･
渓・渠・大海、各各別異なり。其の法性も亦復是の如し。塵勞を洗除けい　こ　 だいかい かくかくべつい　　　　 そ ほっしょう またまたかく ごと　　じんろう せんじょするこ
と等しくして差別なけれども、三法・四果・二道不一なり。善男子、水は倶ひと　　　　 しゃべつ 　　　　　　　　ぽう　　　か　　 どうふ　　　　　ぜんなんし　みず とも
に洗うと雖も而も井は池に非ず、池は江河に非ず、渓渠は海に非ず。如來世あら　 いえど しか　い 　いけ　あら　　いけ こうが 　あら　　けいこ　 うみ あら　　にょらいせ
雄の法に於て自在なるが如く、所説の諸法も亦復是の如し。初・中・後の説おう　ほう おい 　じざい　　　　ごと　　しょせつ しょほう またまたかく ごと　　しょ ちゅう 　ご　せつ、
皆能く衆生の煩悩を洗除すれども、而も初は中に非ず、而も中は後に非みなよ しゅじょう ぼんのう せんじょ　　　　　　しか　しょ ちゅう あら 　　しか ちゅう　ご　あらず。

初・中・後の説、文辭一なりと雖も而も義各異なり。善男子、我樹王を起しょ ちゅう　ご　せつ　もんじ 　　　　　いえど しか　ぎかくい　　　　ぜんなんし　われじゅおう　たつ
て波羅・鹿野園の中に詣つて、阿若拘隣等の五人の爲に四諦の法輸を轉は らない　ろくやおん　なか　いた　　　　あにゃくりんとう　　にん　ため　　 たい　ほうりん てんぜ
し時も、亦諸法は本より 來 空寂なり、代謝して住せず念念に生滅すと説とき　　またしょほう もと　　このかたくうじゃく　　だいしゃ　　じゅう　 ねんねん しょうめつ　　　とき、
中間此及び處處に於て、 諸 の比丘並に 衆 の菩薩の爲に、十二因縁六波羅なかごろここおよ しょしょ おい　もろもろ　び くならび もろもろ ぼさつ　ため　　　　　いんねん　　は ら
蜜を辯演し宣説し、亦諸法は本より 來 空寂なり、代謝して住せず念念に生みつ　べんねん せんぜつ 　　またしょほう　もと　　このかたくうじゃく　　 だいしゃ 　じゅう　　ねんねん しょう
滅すと説き、今復此に於て、大乗無量義經を演説するに、亦諸法は本より來　めつ　　　と　　 いままたここ　おい だいじょうむりょうぎきょう えんぜつ　　　　 またしょほう もと　　このかた
空寂なり、代謝して住せず念念に生滅すと説く。善男子、是の故に初説・中くうじゃく　　 だいしゃ 　じゅう　　ねんねん しょうめつ　　と　　　ぜんなんし　　こ　ゆえ しょせつ ちゅう
説、後説、文辭是れ一なれども而も義別異なり。義異なるが故に衆生の解異せつ　ごせつ　もんじ こ　　　　　　　　 しか　 ぎべつい　　　　　ぎ い　　　　ゆえ しゅじょう げ　い
なり。解異なるが故に得法・得果・得道亦異なり。善男子、初め四諦を説げ い　　　　 ゆえ　とくほう とっか　とくどうまたい　　　ぜんなんし　はじ　　たい　　とい
て聲聞を求むる人の爲にせしかども、而も八億の諸天來下して法を聴いて菩しょうもん もと　　ひと　ため　　　　　　　　　しか　　おく しょてんらいげ　　ほう　 き 　　　ぼ
提心を發し、中ろ處處に於て、甚深の十二因縁を演説して辟支佛を求むる人だいしん おこ　　なかご しょしょ おい 　　じんじん 　　　いんねん えんぜつ　 びゃくしぶつ　もと 　　ひと
の爲にせしかども、而も無量の衆生、菩提心を發し、或は聲聞に住しき。次ため　　　　　　　　　 しか　むりょう しゅじょう ぼだいしん おこ　あるい しょうもん じゅう　　　つぎ
　　　　説法品第二 (P16〜17)
に方等十二部經・摩訶般若・華嚴海空を説いて、菩薩の劫修行を宣説せほうどう　　ぶきょう　まかはんにゃ　けごんかいくう　と　　　　ぼさつ りゃっこうしゅぎょう せんぜつし
かども、而も百千の比丘・萬億の人･天･無量の衆生、須陀・斯陀含・阿那しか　　　　　　び く　 まんのく にん でん むりょう しゅじょう しゅだおん　し だごん 　あ　な
含・阿羅漢果・辟支佛、因縁の法の中に住することを得。善男子、是の義ごん　あ らかんが びゃくしぶつ いんねん ほう　うち じゅう 　　　　　　う　ぜんなんし　　こ　　ぎを
以ての故に、故に知んぬ。説は同じけれども而も義は別異なり。義異もっ　　ゆえ　　ゆえ　し　　　　せつ　おな　　　　　　しか　ぎ　 べつい 　　　　ぎ いなるが
故に衆生の解異なり。解異なるが故に得法・得果・得道亦異なり。是の故ゆえ しゅじょう げ い　　　　　げ い　　　　ゆえ　とくほう とっか　とくどうまたい 　　　　こ　ゆえに
善男子、我道を得て初めて起つて法を説きしより、今日、大乗無量義經を演ぜんなんし われどう 　え　 はじ　　　た　　　ほう　 と　　　　　こんにち だいじょうむりょうぎきょう えん
説するに至るまで、未だ曾て苦・空・無常・無我・非眞・非假・非大・非小･ぜつ　　　 いた　　　　　いま　かっ　く 　くう　むじょう む が 　ひしん　 ひ け　 ひだい　ひしょう
本来生ぜず今亦滅せず、一相・無相・法相・法性・不來・不去なり。而も諸　ほんらいしょう いままためっ 　　　　そう　 むそう ほっそう ほっしょう　ふらい 　ふ こ　　　　しか もろもろ
の衆生四相に遷さるると説かざるにあらず。善男子、是の義を以ての故しゅじょう そう うつ　　　　　 と　　　　　　　　　　　 ぜんなんし　　こ　　ぎ　 もっ 　　ゆえに、
一切の諸佛は二言あることなく、能く一音を以て普く 衆 の聲に應じ、能さい しょぶつ　　ごん 　　　　　　　　　　よ　　　おん もっ あまね もろもろ こえ　おう 　　　よく
一身を以て百千萬億那由他無量無數恒河沙の身を示し、一一の身の中に又若しん　もっ　　　 まんのくな ゆ た むりょうむしゅごうがしゃ 　み　 しめ　　　いちいち 　み　なか　またそこ
干百千萬億那由他阿僧祇恒河沙種種の類形を示し、一一の形の中に又若干ばく　　　まんのくな ゆ た あそうぎごうがしゃしゅじゅ るいぎょう しめ 　　いちいち かたち　なか またそこばく百

千萬億那由他阿僧祇恒河沙の形を示す。善男子、是れ則ち諸佛の不可思議甚まんのくなゆ たあそうぎごうがしゃ かたち しめ　 ぜんなんし　　こ すなわ しょぶつ 　ふ か しぎじん
深の境界なり。二乗の知る所に非ず、亦十地の菩薩の及ぶ所に非ず、唯佛とじん きょうがい　　　 じょう　し ところ あら 　　また　ぢ　　ぼさつ　およ ところ あら　　ただほとけ
佛のみ乃し能く究了したまえり。善男子、是の故に我説く、微妙甚深無上大　ほとけ　 いま 　よ　　くりょう　　　　　　　ぜんなんし　　こ　ゆえ　 われと 　みみょうじんじんむじょうだい
乗無量義經は、文理眞正なり、尊にして過上なし。三世の諸佛の共に守護じょうむりょうぎきょう もんりしんしょう　　そん　　　　 かじょう 　　　　　ぜ 　しょぶつ　とも 　しゅごし
たもう所、衆魔外道、得入すること有ることなし。一切の邪見生死に壞敗ところ 　しゅまげどう とくにゅう　　　　 あ　　　　　　　　　さい じゃけんしょうじ　えはいせ
られずと。菩薩摩訶薩、若し疾く無上菩提を成ぜんと欲せば、應當に是の如ぼさつまかさつ　　も　 と 　むじょうぼだい じょう　　 ほっ 　　　　ま さ　かく　ごと
き甚深無上大乗無量義經を修學すべし。佛、是れを説きたもうこと已じんじんむじょうだいじょうむりょうぎきょう しゅがく　 ほとけ　こ　　　　と　　　　　　　　　おわつて、
是に三千大千世界六種に震動し、自然に空中より種種の天華・天優鉢羅華ここ　　　 だい　せかい　しゅ しんどう　　　じねん くうちゅう　しゅじゅ てんげ 　てんうばつら け・
鉢曇摩華・拘物頭華・分陀利華を雨らし、又無數種種の天香・天衣・天瓔珞はつどんまけ　 くもつづ け　　ふんだり け　　ふ　　　　またむしゅしゅじゅ てんこう てんね てんようらく･
天無價の寶を雨らして上空の中より旋轉して來下し、佛及び 諸 の菩薩・聲　てんむげ　たから　ふ　　　じょうくう なか　　せんでん　　らいげ　　ほとけおよ もろもろ ぼさつ しょう
聞･大衆に供養す。天厨・天鉢器に天百味食充滿盈溢し、天幢･天旛･天軒もん だいしゅ ぎょうよう　　てんちゅう てんばつき　 てん　みじきじゅうまんよういつ 　てんどう てんばん てんこん
蓋・天妙樂具、處處に安置し、天の伎樂を作して佛を歌歎したてまつる。又がい てんみょうらくぐ しょしょ あんち　　 てん　 ぎがく 　な 　　ほとけ　かたん　　　　　　　　　　また
　　　　説法品第二 (P18〜19)
復六種に東方恒河沙等の諸佛の世界を震動し、亦天華・天香・天衣・天瓔珞また　しゅ とうぼうごうがしゃとう しょぶつ 　せかい　しんどう　　またてんげ　てんこう　てんね　てんようらく･
天無價寶・天厨・天鉢器・天百味・天幢・天旛・天軒蓋・天妙樂具を雨てんむ げほう てんちゅう てんばつき てんひゃくみ　てんどう　てんばん てんこんがい てんみょうらくぐ　ふらし、
天の伎樂を作して彼の佛及び彼の菩薩・聲聞・大衆を歌歎したてまつる。南てん　ぎがく　 な　　　 か ほとけおよ　か 　ぼさつ しょうもん だいしゅ かたん 　　　　　　　　　なん
西北方・四維・上下も亦復是の如し。是に衆中の三萬二千の菩薩摩訶薩は無ざいほっぽう　ゆい じょうげ またまたかく ごと 　　ここ しゅちゅう　 まん 　　　　ぼさつまかさつ　　む
量義三昧を得、三萬四千の菩薩摩訶薩は無數無量の陀羅尼門を得、能く一切りょうぎ まい　え　　　まん　　　　ぼさつまかさつ　 むしゅむりょう だ ら にもん　 え　　よ 　　さい
三世の諸佛の不退の法輪を轉ず。其の 諸 の比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷ぜ　しょぶつ　 ふたい　ほうりん てん　　　そ　もろもろ　び く 　　び く に　　う ばそく 　う ば　い･
天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦樓羅・緊那羅･摩羅伽・大轉輪王･小轉　てん りゅう　やしゃ　けんだつば　　あしゅら　　 か る ら　　きんな ら 　ま ご ら が だいてんりんのう しょうてん
輪王・銀輪・鐵輪・諸輪の王・國王・王子・國臣・國民・國士･國女･國大りんのう ごんりん　てつりん　しょりん 　おう　こくおう　おうじ　 こくしん　こくみん　 こくし こくにょ こくだい
長者及び 諸 の眷屬百千衆倶に、佛如來の是の經を説きたもうを聞ちょうじゃおよ もろもろ けんぞく しゅとも　ほとけにょらい　こ　きょう　 と 　　　　　　　　ききたてま
つる時、或は法・頂法・世間第一法・須陀果・斯陀含果・阿那含果・阿とき あるい なんぽう ちょうほう せけんだい ぽう　しゅだおんか　　し だごんか　　 あ なごんか 　　あ
羅漢果・辟支佛果を得、又菩薩の無生法忍を得、又一陀羅尼を得、又二陀羅らかんが びゃくしぶつか　　え　またぼさつ むしょうぼうにん　え　また 　だ ら に 　　え　また 　だ　ら
尼を得、又三陀羅尼を得、又四陀羅尼・五・六・七・八・九・十陀羅尼を得に　　え　また　だ ら に　 え　また　だ ら に　　　　　　　　　　　　　　　　だ ら に　　え、

又百千萬億陀羅尼を得、又無量無數恒河沙阿僧祇陀羅尼を得て、皆能く隨順　また　　まんのくだら に　　え　またむりょうむしゅごうがしゃあそうぎだらに　 え　　　みなよ ずいじゅん
して不退轉の法輪を轉ず。無量の衆生は阿耨多羅三藐三菩提の心を發ふたいてん ほうりん　てん　　むりょう しゅじょう あのくた ら　みゃく　ぼだい こころ おこしき。

　　　　ページトップへ戻る　法華経の目次へ戻る　法華経字解のページへ

　南無先祖養道なむせんそぎょうようどう（三唱）

無量義経十功�ｺ品第三
　　　　十功�ｺ品第三 (P19)
爾の時に大莊嚴菩薩摩訶薩、復佛に白して言さく、世尊、世尊是の微妙甚深そ　　とき だいしょうごんぼさつまかさつ またほとけ もう　　もう 　　　　せそん　　せそんこ みみょうじんじん
無上大乗無量義經を説きたもう。眞實甚深甚深甚深なり。所以は何ん、此むじょうだいじょうむりょうぎきょう と　　　　しんじつじんじんじんじんじんじん　　　 ゆ え 　いか　　　　この
衆の中に於て、 諸 の菩薩摩訶薩及び 諸 の四衆・天・龍・鬼�~・國王・臣しゅ　なか　おい　　もろもろ ぼさつ まかさつおよ もろもろ　　しゅ　てん りゅう　きじん　こくおう しん
民・諸有の衆生、是の甚深無上大乗無量義經を聞いて、陀羅尼門・三法みん　しょう　しゅじょう こ じんじんむじょうだいじょうむりょうぎきょう き　　　　だ ら にもん　　　ぽう･四
果･菩提の心を獲得せざることなし。當に知るべし、此の法は文理眞正なか　 ぼだい こころ ぎゃくとく 　　　　　　　　　　まさ　　し　　　　　　 こ　 ほう　もんりしんしょうり、
尊にして過上なし。三世の諸佛の守護したもう所なり。衆魔群道、得入すそん　　　　かじょう　　　　　ぜ　しょぶつ　しゅご　　　　　ところ　　　 しゅまぐんどう とくにゅうる
ことあることなし。一切の邪見生死に壞敗せられず。所以は何ん、一たび聞さい じゃけんしょうじ えはい　　　　　　　ゆ え　 いか 　　　　　　　き
　　　　十功�ｺ品第三 (P20〜21)
けば能く一切の法を持つが故に。若し衆生あつて是の經を聞くことを得よ　　　さい　ほう　たも　　 ゆえ　　　も　しゅじょう　　　 こ　きょう　き　　　　　　　うるは、
則ち爲れ大利なり。所以は何ん、若し能く修行すれば必ず疾く無上菩提を成　すなわ こ　だいり　　　　　ゆ え　いか　　　も　　よ　しゅぎょう　　かなら　と　むじょうぼだい じょう
ずることを得ればなり。其れ衆生あつて聞くことを得ざる者は、當に知う　　　　　　　　そ　しゅじょう　　　き　　　　　　え　　　もの　　まさ　　しるべ
し、是等は爲れ大利を失えるなり。無量無邊不可思議阿僧祇劫を過これら　 こ 　だいり うしな　　　　　　　むりょうむへんふかしぎあそうぎこう　　すぐれども、
終に無上菩提を成ずることを得ず。所以は何ん、菩提の大直道を知つい むじょうぼだい じょう　　　　　　　え　　　 ゆ え 　いか　　　ぼだい　だいじきどう　しらざるが
故に、険徑を行くに留難多きが故に。世尊、是の經典は不可思議なり。唯願ゆえ　　けんきょう ゆ　　　るなんおお　　ゆえ　　　せそん　こ きょうでん　ふ か し ぎ　　　　ただねが
わくは、世尊、廣く大衆の爲に慈哀して是の經の甚深不思議の事を敷演せそん　ひろ　だいしゅ ため　　じあい　　　こ きょう じんじんふ し ぎ　　じ　　ふえんした
まえ。世尊、是の經典は何れの處よりか來り、去つて何れの所にか至り、住　せそん　 こ　きょうでん いず 　ところ　　　きた　　　さ　　　いず　 ところ　　いた 　　とどま
つて何れの所にか住する。乃ち是の如き無量の功�ｺ不思議の力あつて、衆いず　 ところ 　じゅう　　 すなわ　かく　ごと むりょう　くどくふ し ぎ ちから　　　　　しゅを
して疾く阿耨多羅三藐三菩提を成と　　 あ のく た ら　 みゃく 　ぼだい じょうぜしめたもうや。
爾の時に世尊、大莊嚴菩薩摩訶薩に告げて言わく、善哉善哉、善男子、是そ　 とき　 せそん だいしょうごんぼさつまかさつ　つ　　のたま 　　ぜんざいぜんざい ぜんなんし 　かくの
如し是の如し、汝が説く所の如し。善男子、我是の經を説くこと甚深甚深眞　ごと かく　ごと　　なんじ　と　ところ ごと　　ぜんなんし　われこ　きょう　と　　　じんじんじんじんしん

實甚深なり。所以は何ん、衆をして疾く無上菩提を成ぜしむるが故じつじんじん　　　ゆ え　 いか 　　しゅ　　　　と　むじょうぼだい じょう　　　　　　ゆえに、一た
び聞けば能く一切の法を持つが故に、 諸 の衆生に於て大に利益するが故き　　　 よ 　　さい　ほう　たも　　ゆえ　もろもろ しゅじょう おい おおい　りやく　　　ゆえに、
大直道を行じて留難なきが故に。善男子、汝、是の經は何れの所よりか來だいじきどう ぎょう　るなん　　　　ゆえ　　ぜんなんし　なんじ　こ　きょう いず　 ところ 　　　きたり、
去つて何れの所にか至り、住つて何れの所にか住すると問わば、當に善く諦さ　　　いず　　ところ　　いた　　とどま　 いず 　ところ　　じゅう　　　 と 　　　　まさ　よ あきら
かに聴くべし。善男子、是の經は本諸佛の室宅の中より來り、去つて一切衆き　　　　　 ぜんなんし 　こ きょう もとしょぶつ しつたく うち　　きた　　　さ 　　　さいしゅ
生の發菩提心に至り、 諸 の菩薩所行の處に住す。善男子、是の經は是の如じょう ほつぼだいしん　いた　　もろもろ ぼさつしょぎょう ところ じゅう　ぜんなんし　　こ　きょう　かく　ごと
く來り是の如く去り是の如く住したまえり。此の故に、此の經は能く是の如きた かく　ごと 　さ　かく　ごと じゅう　　　　　　　　こ　 ゆえ 　　こ　きょう　よ　かく　ごと
き無量の功�ｺ不思議の力あつて、衆をして疾く無上菩提を成ぜしむ。善男子むりょう くどくふ し ぎ　ちから　　　　　しゅ　　　　と 　むじょうぼだい じょう　　　　ぜんなんし、
汝、寧ろ是の經に復十の不思議の功�ｺ力あるを聞かんと欲するや不や。大莊　なんじ むし　こ　きょう また 　　ふ し ぎ　　くどくりき　　　　き　　　　 ほっ 　　　いな　　だいしょう
嚴菩薩の言さく、願わくは聞きたてまつらんと欲す。佛の言わく、善男子ごんぼさつ もう 　　　ねが　　　　き　　　　　　　　　　　 ほっ　ほとけ のたま 　　ぜんなんし、
第一に、是の經は能く菩薩の未だ發心せざる者をして菩提心を發さしめ、慈だい　　　　こ　きょう　よ　　ぼさつ いま　ほっしん　　　もの　　　　ぼだいしん　おこ　　　　　　じ
仁なき者には慈心を起さしめ、殺戮を好む者には大悲の心を起さしめ、嫉妬にん　　もの　　 じしん　おこ 　　　　せつりく この　もの　　だいひ　こころ おこ　　　　　しっと
　　　　十功�ｺ品第三 (P22〜23)
を生ずる者には隨喜の心を起さしめ、愛著ある者には能捨の心を起しょう　 もの 　　ずいき こころ　おこ　　　　　あいぢゃく 　もの　　のうしゃ こころ おこさしめ、
　諸 の慳貪の者には布施の心を起さしめ、慢多き者には持戒の心を起もろもろ けんどん もの　　　ふ せ　こころ　おこ　　　　きょうまんおお もの　　　じかい こころ おこさし
め、瞋恚盛んなる者には忍辱の心を起さしめ、懈怠を生ずる者には精進の心　しんにさか　　　もの　　にんにく こころ おこ　　　　　　けだい しょう　　もの　しょうじん こころ
を起さしめ、 諸 の散亂の者には禪定の心を起さしめ、愚癡多き者には智慧おこ　　　　 もろもろ さんらん もの　　ぜんじょう こころ おこ　　　　　ぐ ちおお　もの 　　　ち え
の心を起さしめ、未だ彼を度すること能わざる者には彼を度する心を起こころ おこ　　　　 いま かれ 　ど　　　　　 あた 　　　もの 　　かれ　ど　　こころ おこさし
め、十悪を行ずる者には十善の心を起さしめ、有爲を樂う者には無爲の心あく ぎょう　 もの 　　　ぜん こころ おこ　　　　　　う い　ねが　もの　　 む い こころを
　志 さしめ、退心ある者には不退の心を作さしめ、有漏を爲す者には無漏こころざ　　　　たいしん　　もの　　　ふたい こころ な 　　　　　　う ろ　 な 　もの　　　む ろの
心を起さしめ、煩悩多き者には除滅の心を起さしむ。善男子、是れを是の經こころ おこ　　　　ぼんのうおお もの　　じょめつ こころ おこ 　　　　ぜんなんし　　こ　　　こ きょう
の第一の功�ｺ不思議の力と名だい　　くどくふ し ぎ ちから なづく。
善男子、第二に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し衆生あつて是の經を聞ぜんなんし だい 　　こ　きょう　ふ か し ぎ　 くどくりき 　　　も　しゅじょう　　　こ　きょう　き
くことを得ん者、若しは一轉、若しは一偈乃至一句もせば、則ち能く百千億え　もの　 も　　　　てん　も 　　　　げないし　 く 　　　　すなわ　よ 　　　のく
の義に通達して、無量數劫にも受持する所の法を演説すること能わじ、所以ぎ　 つうだつ 　　　むりょうしゅこう　 じゅじ 　　ところ ほう えんぜつ　　　　　あた 　　　　ゆ　え

は何ん、其れ是の法は義無量なるを以ての故に。善男子、是の經は、譬いか　　 そ　　こ　ほう　ぎ むりょう　　　もっ　　ゆえ　　ぜんなんし　 こ　きょう 　たとえば
一の種子より百千萬を生じ、百千萬の中より一一に復百千萬數を生じ、是しゅし　　　　　　まん しょう　　　　　まん　なか　　　　　　　また　　まんじゅ しょう　　かくの
如く展轉して乃至無量なるが如く、是の經典も亦復是の如し。一法ごと てんでん 　　ないし むりょう　　　 ごと　　　 こ きょうでん またまたかく ごと　　　　ぽうより百千
の義を生じ、百千の義の中より一一に復百千萬數を生じ、是の如く展轉ぎ　しょう　　　　　　　ぎ　なか　　　　　　　また　　まんじゅ しょう　　かく ごと てんでんして
乃至無量無邊の義あり。是の故に此の經を無量義と名く。善男子、是れを是ないしむりょうむへん ぎ　　　　　こ　 ゆえ　 こ きょう むりょうぎ　なづ　　ぜんなんし　　こ 　　　こ
の經の第二の功�ｺ不思議の力と名きょう だい　　 くどくふ し ぎ　ちから なづく。
善男子、第三に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し衆生あつて是の經を聞ぜんなんし だい　　　こ　きょう　ふ か し ぎ　　くどくりき　　　　も　しゅじょう 　　　こ　きょう　き
くことを得て、若しは一轉、若しは一偈乃至一句もせば、百千萬億の義に通え　　　も　　　　てん　も　　　　 げないし 　く　　　　　　　まんのく　ぎ　つう
達し已つて、煩悩ありと雖も煩悩なきが如く、生死に出入すれども怖畏の想だつ おわ　　　　ぼんのう　　　いえど ぼんのう　　　 ごと　しょうじ しゅつにゅう　　　　 ふ い おもい
なけん。　諸 の衆生に於て憐愍の心を生じ、一切の法に於て勇健の想を得もろもろ しゅじょう おい れんみん こころ しょう　　　さい　ほう　おい　ゆうごん　おもい　えん。
壮んなる力士の諸有の重き者を能く擔い能く持つが如く、是の持經の人も亦さか　　　 りきし　しょう 　おも　もの　よ　 にな　 よ　たも 　　ごと 　　こ　 じきょう ひと また
復是の如し。能く無上菩提の重き寶を荷い、衆生を擔負して生死の道を出またかく ごと　　　よ　むじょうぼだい おも たから　にな 　しゅじょう たんぶ　　しょうじ　どう　いだす。
　　　　十功�ｺ品第三 (P24〜25)
未だ自ら度すること能わざれども、已に能く彼を度せん。猶お船師の身重病　いま みずか ど　　　　　　あた　　　　　　　　 すで 　よ　 かれ 　ど　　　　　 な 　せんし みじゅうびょう
に嬰り、四體御まらずして此の岸に安止すれども、好き堅牢の舟船常に 諸　かか　　　 たいおさ　　　　　　　こ　 きし　あんし　　　　　　　　よ　けんろう しゅせんつね もろもろ
の彼を度する者の具を辨ぜることあるを、給い與えて去らしむるが如く、是かれ　ど　　 もの　 ぐ　 べん　　　　　　　　　　　たま あた　　　さ　　　　　　　ごと　　　こ
の持經者も亦復是の如し。五道諸有の身百八の重病に嬰り、恒常に相纏じきょうしゃ またまたかく ごと　　 どうしょう　　み 　　じゅうびょう かか　　　つ ね　あいまとわさ
れて無明・老・死の此の岸に安止せりと雖も、而も堅牢なる此の大乗經無量　むみょう ろう　 し　　こ　 きし　あんし　　　　いえど　　しか　けんろう　こ だいじょうきょうむりょう
義の能く衆生を度することを辨ずることあるを、説の如く行ずる者は、生死ぎ　　よ　しゅじょう ど　　　　　　　 べん　　　　　　　　　　　せつ　ごと ぎょう　　もの 　しょうじ
を度することを得るなり。善男子、是れを是の經の第三の功�ｺ不思議の力ど　　　　　　　　う　　　　　 ぜんなんし　　こ 　　　こ　きょう だい　　　くどくふ し ぎ ちからと
名なづく。
善男子、第四に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し衆生あつて是の經を聞ぜんなんし だい　　　こ　きょう　ふ か し ぎ　 くどくりき 　　　も　しゅじょう 　　　こ　きょう　き
くことを得て、若しは一轉、若しはー偈乃至一句もせば、勇健の想を得え　　　 も　　　　てん 　も　　　　 げないし 　く　　　　　ゆうごん おもい　えて、
未だ自ら度せずと雖も而も能く他を度せん。 諸 の菩薩と以て眷屬と爲いま みずか ど 　　　いえど しか　 よ　　た　　ど 　　　もろもろ ぼさつ　もっ　けんぞく　なり、
諸佛如來、常に是の人に向つて而も法を演説したまわん。是の人聞き已しょぶつにょらい つね こ　ひと　むか　　しか　ほう　えんぜつ　　　　　　　　 こ 　ひとき　おわつて

　悉 く能く受持し、隨順して逆わじ。轉た復人の爲に宜しきに隨つて廣く説ことごと　よ 　じゅじ　　ずいじゅん　さから　　　 うた またひと ため　よろ　　　したが　　ひろ　　と
かん。善男子、是の人は譬えば國王と夫人と、新たに王子を生ぜん。若ぜんなんし　こ　ひと　たと　　こくおう　ぶにん　　あら　　おうじ　しょう　　　　もしは
一日若しは二日若しは七日に至り、若しは一月若しは二月若しは七月に至にちも　　　 にちも　　　　にち いた　　 も　　　　がつも　　　　がつも　　　　がつ いたり、
若しは一歳若しは二歳若しは七歳に至り、復國事を領理すること能わずと雖も　　　　 さいも　　　　さいも　　　　 さい　いた 　またこくじ りょうり　　　　　 あた 　　いえど
も已に臣民に宗敬せられ、 諸 の大王の子を以て伴侶とせん、王及び夫人すで しんみん しゅうきょう　　　もろもろ だいおう　こ 　もっ　ばんりょ　　　　　おうおよ　ぶにん、
愛心偏に重くして常に與みし共に語らん。所以は何ん、稚小なるを以ての故あいしんひとえ おも　　つね　 く　　　とも　かた　　　　ゆ え　 いか　　　ちしょう　　　もっ　　ゆえ
にといわんが如く、善男子、是の持經者も亦復是の如し。諸佛の國王と是ごと　　ぜんなんし　　こ　じきょうしゃ またまたかく ごと　　しょぶつ　こくおう 　この
經の夫人と和合して、共に是の菩薩の子を生ず。若し菩薩是の經を聞きょう ぶにん　わごう　　　　とも　こ　　ぼさつ　みこ しょう　　も　　ぼさつこ　きょう　きくこと
を得て、若しは一句、若しは一偈、若しは一轉、若しは二轉、若しは十、若え　　　も　　　　 く 　も　　　　げ　 も　　　　てん　も 　　　てん　も　　　　　　も
しは百、若しは千、若しは萬、若しは億萬恒河沙無量無數轉せば、復眞理も　　　　　　 も　　　まん 　も　おくまんごうがしゃむりょうむしゅてん 　　またしんりの
極を體ること能わずと雖も、復三千大千の國土を震動し、雷奮梵音ごく さと　　　　あた 　　　いえど　　また　　だい　　 こくど　しんどう らいふんぼんのんをもつて
大法輪を轉ずること能わずと雖も、已に一切の四衆・八部に宗み仰がれ、 諸　だいほうりん てん　　　　 あた　　　いえど　　すで 　　さい　　しゅ　　　ぶ　たっと あお　　　もろもろ
　　　　十功�ｺ品第三 (P26〜27)
の大菩薩を以て眷屬とせん。深く諸佛秘密の法に入つて、演説する所違うだいぼさつ もっ　けんぞく 　　　　ふか しょぶつひみつ ほう 　い　　　　えんぜつ 　ところたごこ
となく失なく、常に諸佛に護念し慈愛偏に覆われん、新學なるを以ての故とが　　　 つね しょぶつ　ごねん じあいひとえ おお　　　　しんがく 　　　もっ　　ゆえに。
善男子、是れを是の經の第四の功�ｺ不思議の力と名ぜんなんし　こ　　　こ　きょう だい　　　くどくふ し ぎ ちから なづく。
善男子、第五に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し善男子・善女人、若ぜんなんし だい　　　こ　きょう　ふ か し ぎ　　くどくりき　　　　も　ぜんなんし ぜんにょにん 　もし
は佛の在世若しは滅度の後に、其れ是の如き甚深無上大乗無量義經を受持しほとけ ざいせ も　　 めつど　　のち 　　そ かく ごと じんじんむじょうだいじょうむりょうぎきょう じゅじ
讀誦し書寫することあらん。是の人復具縛煩悩にして、未だ 諸 の凡夫の事どくじゅ しょしゃ　　　　　　　　　　 こ　ひとまたぐばくぼんのう　　　　いま もろもろ ぼんぶ　　じ
を遠離すること能わずと雖も、而も能く大菩薩の道を示現し、一日を演おんり　　　　　あた　　　いえど　 しか 　よ　だいぼさつ どう 　じげん　　　 にち 　のべて
以て百劫と爲し、百劫を亦能く促めて一日と爲して、彼の衆生をして歡喜もっ　　こう 　な 　　　　 こう またよ　　しじ 　　　にち　 な 　　　　　か しゅじょう 　　　かんぎし
信伏せしめん。善男子、是の善男子・善女人、譬えば龍子始めて生れて七日しんぶく　　　　　　ぜんなんし　　こ　ぜんなんし ぜんにょにん　たと　　りゅうしはじ　　うま　　　　にち
に、即ち能く雲を興し亦能く雨を降らすが如し。善男子、是れを是の經の第すなわ よ　くも　おこ　またよ 　あめ　ふ 　　　　ごと　　ぜんなんし　　こ　　　こ　きょう だい
五の功�ｺ不思議の力と名くどく ふ し ぎ　ちから なづく。
善男子、第六に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し善男子・善女人、若ぜんなんし だい　　　こ　きょう　ふ か し ぎ 　くどくりき　　　　 も　ぜんなんし ぜんにょにん 　もし

は佛の在世若しは滅度の後に、是の經典を受持し讀誦せん者は、煩悩を具ほとけ ざいせ も 　　めつど　のち　　　こ きょうでん じゅじ 　どくじゅ　　もの　　ぼんのう 　ぐせ
りと雖も、而も衆生の爲に法を説いて、煩悩生死を遠離し一切の苦を断いえど　しか しゅじょう ため ほう　 と　　　　ぼんのうしょうじ おんり　　さい 　く 　だんずる
ことを得せしめん。衆生聞き已つて修行して得法・得果・得道すること、佛え　　　　　　　しゅじょうき おわ　　しゅぎょう　 とくほう とっか　 とくどう 　　　　　ほとけ
如来と等しくして差別なけん。譬えば王子復稚小なりと譬も、若し王の巡遊　にょらい ひと　　　　　しゃべつ 　　　　　たと　　おうじまたちしょう　　　いえど　　も　　おう じゅんゆう
し及び疾病するに、是の王子に委せて國事を領理せしむ。王子是の時大王およ しつびょう　　　　 こ 　おうじ　まか　　 こくじ　りょうり　　　　　おうじ こ ときだいおうの
命に依つて、法の如く群僚百官を教令し正化を宣流するに、國土の人民 各　めい　よ　　　　ほう ごと ぐんりょう かん きょうりょう しょうけ せんる　　　　　 こくど にんみんおのおの
其の要に隨つて、大王の治するが如く等しくして異ることあることなきが如そ　 よう したが 　　だいおう　じ　　　　ごと　ひと　　　　ことな　　　　　　　　　　　　　ごと
く、持經の善男子・善女人も亦復是の如し。若しは佛の在世若しは滅度の後じきょう ぜんなんし ぜんにょにん またまたかく ごと　　も 　　ほとけ ざいせ も　　　めつど　のち、
是の善男子未だ初不動地に住することを得ずと雖も、佛の是の如く教法を用こ　ぜんなんしいま　しょふどうち　じゅう 　　　　　　　え　　 いえど 　ほとけ かく ごと きょうぼう ゆう
説したもうに依つて而も之を敷演せんに、衆生聞き已つて一心に修行せせつ　　　　　　　よ　　 しか　これ 　ふえん　　　　 しゅじょうき おわ　　　　しん しゅぎょうば、
煩悩を断除し得法・得果・乃至得道せん。善男子、是れを是の經の第六の功ぼんのう だんじょ とくほう とっか 　ないしとくどう　　　ぜんなんし　　こ　　　 こ　きょう だい 　　　く
�ｺ不思議の力と名どくふ し ぎ　ちから なづく。
　　　　十功�ｺ品第三 (P28〜29)
善男子、第七に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し善男子・善女人、佛ぜんなんし だい　　　こ　きょう　ふ か し ぎ　　くどくりき　　　　も ぜんなんし ぜんにょにん ほとけの
在世若しは滅度の後に於て、是の經を聞くことを得て、歡喜し信樂し希有ざいせ も 　　めつど　のち　おい　　　こ　きょう き　　　　　　え　　　かんぎ しんぎょう　け うの
心を生じ、受持し讀誦し書寫し解説し説の如く修行し、菩提心を發し、 諸　こころ しょう　 じゅじ　どくじゅ　しょしゃ　げせつ 　せつ　ごと しゅぎょう　　ぼだいしん　おこ　　もろもろ
の善根を起し、大悲の意を興して、一切の苦悩の衆生を度せんと欲せば、未ぜんごん おこ　　だいひ こころ おこ　　　　　さい　 くのう しゅじょう ど　　　　ほっ 　　　いま
だ六波羅蜜を修行することを得ずと雖も、六波羅蜜自然に在前し、即ち是は らみつ しゅぎょう　　　　　　 え　　いえど　　　　はらみつじねん ざいぜん　　すなわ　この
身に於て無生法忍を得、生死・煩悩一時に断壞して、菩薩の第七の地に昇み　 おい むしょうぼうにん え　しょうじ　ぼんのう　じ 　だんね　　　　　ぼさつ　だい　　　じ　のぼら
ん。譬えば健かなる人の王の爲に怨を除くに、怨既に滅し已りなば王大に歡たと　　すこや　　　ひと　おう　ため　あだ　のぞ　　　 あだすで　めっ おわ　　　おうおおい かん
喜して、賞賜するに半國の封 悉 く以て之を與えんが如く、持經の善男子ぎ　　　　しょうし　　　　はんごく ほうことごと もっ これ　あた　　　　ごと 　　じきょう ぜんなんし・
善女人も亦復是の如し。 諸 の行人に於て最も爲れ勇健なり。六度の法寶求ぜんにょにん またまたかく ごと　もろもろ ぎょうにん おい もっと　こ 　ゆうごん　　　　　　ど ほうほうもと
めざるに　自 ら至ることを得たり。生死の怨敵自然に散壞し、無生忍の半佛　おのずか いた　　　　　 え 　　　しょうじ おんてきじねん　さんね 　　むしょうにん はんぶつ
國の寶を證し、封の賞あつて安樂ならん。善男子、是れを是の經の第七の功こく たから しょう　ほう しょう　　　あんらく 　　　　ぜんなんし　　こ　　　こ　きょう だい　　　く
�ｺ不思議の力と名どくふ し ぎ　ちから なづく。

善男子、第八に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し善男子・善女人、若ぜんなんし だい　　　こ　きょう ふ か し ぎ 　くどくりき　　　　も ぜんなんし　ぜんにょにん　もし
は佛の在世若しは滅度の後に、人あつて能く是の經典を得たらん者は、敬信　ほとけ ざいせ も　　 めつど　　のち　　ひと　　　　 よ　　こ　きょうでん　え 　　　　もの　　きょうしん
すること佛身を視たてまつるが如く等しくして異ることなからしめ、是の經ぶっしん み　　　　　　　　　ごと　ひと 　　　　ことな　　　　　　　　　　　　 こ きょう
を愛樂し、受持し讀誦し書寫し頂戴し、法の如く奉行し、戒・忍を堅固あいぎょう　じゅじ　どくじゅ しょしゃ ちょうだい　 ほう　ごと 　ぶぎょう　 かい　にん 　けんごにし、
兼ねて檀度を行じ、深く慈悲を發して、此の無上大乗無量義經を以て、廣か　　　だんど　ぎょう　　ふか　じ ひ　 おこ 　　こ むじょうだいじょうむりょうぎきょう もっ　ひろく
人の爲に説かん。若し人先より 來 、都べて罪�ｂ�ることを信ぜざる者ひと ため 　と　　　　 も　ひとさき　 このかた　す 　　ざいふく　　　　　　しん 　　　ものには、
是の經を以て之を示して、種種の方便を設け強て化して信ぜしめん。經の威こ　きょう もっ　これ　しめ　　　 しゅじゅ ほうべん もう　しい　け　　　しん 　　　　　　きょう　い
力を以ての故に、其の人の信心を發し然として回することを得ん。信心既りき もっ 　　ゆえ　　　そ　 ひと しんじん　おこ こつねん　　　　え　　　　　　　 え 　しんじんすで
に發して勇猛精進するが故に、能く是の經の威�ｺ勢力を得て、得道・得果ほっ　ゆうみょうしょうじん　　ゆえ　　　よ　　こ　きょう いとくせいりき　え　　　とくどう　とっかせ
ん。是の故に善男子・善女人、化を蒙る功�ｺを以ての故に、男子・女人即ちこ　 ゆえ ぜんなんし ぜんにょにん　 け　こうむ くどく　もっ　　ゆえ 　　なんし　にょにんすなわ
是の身に於て無生法忍を得、上地に至ることを得て、 諸 の菩薩と以て眷屬こ　　み 　おい むしようぼうにん え　じょうぢ　いた　　　　　　え　　もろもろ　ぼさつ　もっ けんぞく
と爲して、速かに能く衆生を成就し佛國土を淨め、久しからずして無上菩提　な　　　　すみや　　 よ しゅじょう じょうじゅ ぶっこくど きよ　　ひさ 　　　　　　　　むじょうぼだい
　　　　十功�ｺ品第三 (P30〜31)
を成ずることを得ん。善男子、是れを是の經の第八の功�ｺ不思議の力と名じょう　　　　　　え　　 ぜんなんし　　こ　　　 こ　きょう だい 　　くどくふ し ぎ　ちから なづく。
善男子、第九に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し善男子・善女人、若ぜんなんし だい　　　こ　きょう　ふ か し ぎ　　くどくりき　　　　 も　ぜんなんし ぜんにょにん 　もし
は佛の在世若しは滅度の後に、是の經を得ることあつて歡喜踊躍し、未曾有ほとけ ざいせも　　 めつど 　のち　　 こ 　きょう う　　　　　　　　 かんぎ ゆやく　　　み ぞ う
なることを得て、受持し讀誦し書寫し供養し、廣く衆人の爲に是の經の義え　　　 じゅじ　 どくじゅ しょしゃ ぎょうよう　　ひろ しゅにん　ため　　こ　きょう 　ぎを
分別し解説せん者は、即ち宿業の餘罪重障、一時に滅盡することを得、便ふんべつ　げせつ　　もの　すなわ しゅくごう よざいじゅうしょう　じ　 めつじん　　　　　　　 え すなわち
清淨なることを得て、大辯を逮得し、次第に 諸 の波羅蜜を莊嚴し、 諸 のしょうじょう　　　　　え　　 だいべん たいとく　　　しだい もろもろ　は らみつ しょうごん　　もろもろ
三昧・首楞嚴三昧を獲、大總持門に入り、勤精進力を得て速かに上地に越まい しゅりょうごん まい　え 　だいそうじもん　 い　　ごんしょうじんりき え　すみや　　じょうぢ　　こゆ
ることを得、善く分身散體して十方の國土に遍じ、一切二十五有の極苦の衆え　　よ ふんじんさんたい　　　ぽう　こくど　 へん 　　　さい　　　　 う 　ごっく　しゅ
生を拔濟して 悉 く解脱せしめん。是の故に是の經に此の如きの力じょう ばっさい　ことごと　げだつ　　　　　　　 こ　 ゆえ 　こ　きょう かく　ごと 　ちからいます。
善男子、是れを是の經の第九の功�ｺ不思議の力と名ぜんなんし　こ　　　こ　きょう だい　　 くどくふ し ぎ ちから なづく。
善男子、第十に是の經の不可思議の功�ｺ力とは、若し善男子・善女人、若ぜんなんし だい 　　こ　きょう　ふ か し ぎ　くどくりき　　　　も　ぜんなんし ぜんにょにん　もし
は佛の在世若しは滅度の後に、若し是の經を得て大歡喜を發し、希有の心ほとけ ざいせも　　 めつど　のち　　　も　　こ　きょう　え　だいかんぎ　おこ 　　け う こころを

生じ、既に自ら受持し讀誦し書寫し供養し説の如く修行し、復能く廣く在家しょう　 すで みずか じゅじ　 どくじゅ しょしゃ ぎょうよう せつ ごと　しゅぎょう　 またよ 　ひろ 　ざいけ
出家の人を勸めて、受持し讀誦し書寫し供養し解説し、法の如く修行せしゅっけ ひと　すす　　　　じゅじ　どくじゅ　しょしゃ ぎょうよう げせつ　　 ほう　ごと　しゅぎょうしめ
ん。既に餘人をして是の經を修行せしむる力の故に、得道・得果すで　よにん　　　　 こ　きょう しゅぎょう　　　 ちから ゆえ 　　とくどう　とっかせんこと、
皆是の善男子・善女人の慈心をもつて勤ろに化する力に由るが故に、是の善みなこ ぜんなんし ぜんにょにん じしん　　　　　ねんご　　け　　 ちから　よ　　 ゆえ　　　こ　ぜん
男子・善女人は即ち是の身に於て便ち無量の 諸 の陀羅尼門を逮得せん。凡なんし ぜんにょにん すなわ こ　　み　 おい すなわ むりょう もろもろ だ ら にもん たいとく　　　 ぼん
夫地に於て、自然に初めの時に能く無數阿僧祇の弘誓大願を發し、深く能ぶ ぢ　 おい 　　じねん　はじ　　とき　 よ　　むしゅあそうぎ ぐぜいだいがん おこ　　ふか　　よく
一切衆生を救わんことを發し、大悲を成就し、廣く能く 衆 の苦を拔き、厚さいしゅじょう すく　　　　　　 おこ 　　だいひ じょうじゅ　　ひろ　 よ もろもろ　く　　ぬ　　　あつ
く善根を集めて一切を饒益せん。而して法の 澤 を演べて洪に枯涸に潤ぜんごん あつ 　　　さい にょうやく　　　しこう　　ほう うるおい　の 　　おおい こかく うるおし、
能く法の藥を以て 諸 の衆生に施し、一切を安樂し、漸見超登して法雲地よ　　ほう くすり　もっ もろもろ しゅじょう ほどこ　　　さい　あんらく 　ぜんけんちょうとう　　ほううんぢに
住せん。恩澤普く潤し慈被すること外なく、苦の衆生を攝して道跡に入じゅう　　おんたくあまね うるお じ ひ　　　　　　ほか　　　　く　しゅじょう せっ　　どうしゃく　いらし
めん。是の故に此の人は、久しからずして阿耨多羅三藐三菩提を成こ　 ゆえ 　こ　 ひと　　ひさ 　　　　　　　　あのくた ら みゃく ぼだい じょうずること
を得ん。善男子、是れを是の經の第十の功�ｺ不思議の力と名え　　 ぜんなんし　　こ　　　こ　きょう だい 　　くどくふ し ぎ ちから なづく。
　　　　十功�ｺ品第三 (P32〜33)
善男子、是の如き無上大乗無量義經は、極めて大威�~の力ましまして、尊ぜんなんし　かく　ごと むじょうだいじょうむりょうぎきょう きわ　 だいいじん　ちから　　　　　　　　そんに
して過上なし。能く 諸 の凡夫をして皆聖果を成じ、永く生死を離れて皆自かじょう　　　　よ　もろもろ ぼんぶ 　　　みなしょうか じょう　　なが しょうじ　はな　　　みなじ
在なることを得せしめたもう。是の故に是の經を無量義と名く。能く一切衆ざい　　　　　　　え　　　　　　　　　　 こ 　ゆえ 　こ　きょう むりょうぎ　なづ　　　よ　　さいしゅ
生をして、凡夫地に於て 諸 の菩薩の無量の道牙を生起せしめ、功�ｺの樹じょう　　　　ぼんぶ ぢ　 おい もろもろ　ぼさつ　むりょう どうげ しょうき　　　　　　くどく　じゅを
して欝茂扶蔬増長せしめたもう、是の故に此の經を不可思議の功�ｺ力と名うつむふそぞうちょう　　　　　　　　　こ　ゆえ　こ　きょう　ふ か し ぎ　 くどくりき なづく。
時に大莊嚴菩薩摩訶薩及び八萬の菩薩摩訶薩、聲を同うして佛に白して言とき だいしょうごんぼさつまかさつおよ まん 　ぼさつま かさつ　こえ おなじ　　　ほとけ もう　　もうさ
く､世尊､佛の所説の如き甚深微妙無上大乗無量義經は、文理眞正に､尊せそん ほとけ しょせつ ごと じんじんみみょうむじょうだいじょうむりょうぎきょう もんりしんしょう 　そんに
して過上なし。三世の諸佛の共に守護したもう所、衆魔群道、得入すかじょう　　　　　ぜ　しょぶつ　とも　しゅご　　　　　ところ しゅまぐんどう とくにゅうること
あることなく、一切の邪見生死に壞敗せられず。是の故に此の經は乃ち是さい じゃけんしょうじ えはい　　　　　　　こ　 ゆえ 　こ きょう すなわ かくの
如き十の功�ｺ不思議の力います。大に無量の一切衆生を饒益し、一切の 諸　ごと　　　　くどくふ し ぎ 　ちから　　　　おおい　むりょう さいしゅじょう にょうやく　　 さい　もろもろ
の菩薩摩訶薩をして 各 無量義三昧を得、或は百千陀羅尼門を得せしめ、或ぼさつま かさつ　　 おのおのむりょうぎ まい　え　あるい　　　だ ら にもん 　え　　　　あるい
は菩薩の諸地・諸忍を得、或は縁覺・羅漢の四道果の證を得ぼさつ　しょぢ　しょにん　え　あるい えんがく　らかん　　どうか　しょう　えせしめたもう。

世尊慈愍して 快 く我等が爲に是の如き法を説いて、我をして大に法利を獲せそんじみん　 こころよ われら 　ため かく　ごと　ほう　と 　　　　われ　　　おおい ほうり　　え
せしめたもう。甚だ爲れ奇特に未曾有なり。世尊の慈恩實に報ずべきこと難はなは こ　 きどく 　み ぞ う 　　　　せそん　じおんじつ ほう 　　　　　　かた
し。此語を作し已りし、爾の時に三千大千世界六種に震動し、上空の中このことば な　おわ　　　　 そ 　とき　　　　だい 　せかい　 しゅ しんどう 　じょうくう なかより
復種種の天華・天優鉢羅華・鉢曇摩華・拘物頭華・分陀利華を雨らし、又無またしゅじゅ てんげ てんうばつらけ　はつどんまけ 　くもつづ け　 ふんだり け　　ふ　　　　またむ
數種種の天香・天衣・天瓔珞・天無價の寶を雨らして、上空の中より旋轉しゅしゅじゅ てんこう てんね　てんようらく てん む げ　 たから　ふ　　　　　じょうくう なか 　　せんでんし
て來下し、佛及び 諸 の菩薩・聲聞・大衆に供養す。天厨・天鉢器に天百味らいげ　　ほとけおよ もろもろ　ぼさつ しょうもん だいしゅ ぎょうよう　　てんちゅう てんばっき てんひゃくみ
充滿盈溢せる、色を見香を聞ぐに自然に飽足す。天幢・天旛・天軒蓋・天妙　じゅうまんよういつ　 しき 　みこう　　か　　　じねん　ほうそく　　てんどう てんばん てんこんがい てんみょう
樂具處處に安置し、天の伎樂を作して佛を歌歎す。又復六種に東方恒河沙等らくぐしょしょ あんち　　　てん 　ぎがく　　な 　　ほとけ　かたん　　またまた しゅ とうぼうごうがしゃとう
の諸佛の世界を震動す。亦天華・天香・天衣・天瓔珞・天無價の寶を雨しょぶつ せかい　しんどう　　またてんげ　てんこう てんね　てんようらく てんむ げ 　たから　ふらし、
天厨・天鉢器・天百味、色を見香を聞ぐに自然に飽足す。天幢・天旛・天軒てんちゅう てんばっき てんひゃくみ しき　 みこう　 か　　　　じねん　ほうそく　　てんどう てんばん てんこん
蓋・天妙樂具處處に安置し、天の伎樂を作して彼の佛及び 諸 の菩薩・聲聞･がい てんみょうらくぐしょしょ あんち　 てん 　ぎがく 　な　　　 か ほとけおよ もろもろ ぼさつ しょうもん
大衆を歌歎す。南西北方・四維・上下も亦復是の如だいしゅ　かたん　　 なんざいほっぽう　　ゆい じょうげ　またまたかく　ごとし。
　　　　十功�ｺ品第三 (P34〜35)
爾の時に佛、大莊嚴菩薩摩訶薩及び八萬の菩薩摩訶薩に告げて言わく、汝等そ　 とき ほとけ だいしょうごんぼさつまかさつおよ まん 　ぼさつま かさつ 　つ　　のたま　　　なんだち
當に此の經に於て深く敬心を起し法の如く修行し、廣く一切を化して勤心まさ　こ　きょう　おい　ふか きょうしん おこ　ほう　ごと しゅぎょう　　ひろ　　さい　　け 　　ごんしんに
流布すべし。常に當に慇懃に晝夜守護して、 諸 の衆生をして 各 法利を獲る ふ　　　　　　つね　まさ おんごん ちゅうやしゅご　　 もろもろ しゅじょう 　　おのおのほうり　え
せしむべし。汝等、眞に是れ大慈大悲なり。以て�~通の願力を立てて、是なんだち しん　こ 　だいじだいひ　　　　もっ じんづう がんりき　た　　　　　この
經を守護して疑滞せしむることなかれ。汝、當時に於て必ず廣く閻浮提に行　きょう しゅご　　 ぎたい 　　　　　　　　　　　　　なんじ そのとき おい かなら ひろ　えんぶだい ぎょう
ぜしめ、一切衆生をして見聞し讀誦し書寫し供養することを得せしめよ。是さいしゅじょう　　　けんもん どくじゅ しょしゃ ぎょうよう 　　　　　　え 　　　　　　　　こ
れを以ての故に、亦疾く汝等をして速かに阿耨多羅三藐三菩提を得もっ　　ゆえ　　またと　なんだち　　　すみや　　 あのくた ら　みゃく ぼだい　　えせしめん。
是の時に大莊嚴菩薩摩訶薩、八萬の菩薩摩訶薩と即ち座より起つて佛所に來そ　 とき だいしょうごんぼさつまかさつ　 まん 　ぼさつまかさつ すなわ　ざ 　　　た　　 ぶっしょ らい
詣して、頭面に足を禮し遶ること百千して、即ち前んで胡跪し倶共に聲けい　　　　ずめん みあし らい めぐ　　　　　　そう　　　すなわ すす　　　こ き 　と も 　こえを
同うして佛に白して言さく、世尊、我等 快 く世尊の慈愍を蒙りぬ。我等おなじ　　ほとけ もう　　もう　　　　せそん　われらこころよ せそん　じみん こうむ　　　われらが
爲に是の甚深微妙無上大乗無量義經を説きたもう。敬んで佛勅を受けて、如ため　こ じんじんみみょうむじょうだいじょうむりょうぎきょう と　　　　つつし　 ぶっちょく　う 　　　　にょ
来の滅後に於て當に廣く是の經典を流布せしめ、普く一切をして受持し讀誦らい めつご 　おい　まさ　ひろ 　こ きょうでん　る ふ 　　　　　あまね　　さい 　　　じゅじ　どくじゅ

し書寫し供養せしむべし。唯願わくは憂慮を垂れたもうことなかれ。我等當しょしゃ ぎょうよう　　　　　　ただねが　　　 うりょ 　た　　　　　　　　　　　　　　われらまさ
に願力を以て、普く一切衆生をして此の經を見聞し讀誦し書寫し供養すがんりき もっ　　 あまね 　さいしゅじょう 　　　こ　きょう けんもん　どくじゅ しょしゃ　ぎょうようるこ
とを得、是の經の威�~の�ｂ�得せしむべし。爾の時に佛讃めて言わく、善哉え　　こ　きょう　いじん　ふく 　え　　　　　　　　　そ　とき ほとけほ　　のたま　　　ぜんざい
善哉、 諸 の善男子、汝等今者眞に是れ佛子なり。弘き大慈大悲をもつて深ぜんざい もろもろ ぜんなんし なんだちいましん　こ 　ぶっし　　　　 ひろ　だいじだいひ 　　　　　ふか
く能く苦を拔き厄を救う者なり。一切衆生の良�ｓcなり。廣く一切の爲に大よ　　く　　ぬ　 やく　すく　もの　　　　さいしゅじょう ろうふくでん　　 ひろ 　　さい　ため　だい
良導師と作れり。一切衆生の大依止處なり。一切衆生の大施主なり。常に法ろうどうし　な　　　　さいしゅじょう だいえ ししょ　　　　さいしゅじょう だいせしゅ　　　つね　ほう
利を以て廣く一切に施せと。爾の時に大會皆大に歡喜して、佛の爲に禮を作り　 もっ　ひろ　　さい ほどこ　　　　そ　とき だいえみなおおい かんぎ　　　ほとけ ため らい　　な
し、受持して去じゅじ 　　　さりにき。

　南無先祖養道なむせんそぎょうようどう（三唱）　法華経字解のページへ

　法華經の目次へ戻る　へ　妙法蓮華經 巻一(1,2)へ

---

☆ ご質問、お問い合わせは下記へお願いします。
　メール（倉田 修一） … shuugaku.kurata@nifty.com
　ホームページ「人間関係改善の秘法大公開」
　ユーチューブ「大御宝號チャンネル」(宗教改革…方便から真実へ)